見出し画像

センチメンタルなじかん

ぼくたちにはセンチメンタルな時間が必要だった。
きみと一緒に夕焼けを眺める。そんなセンチメンタルな時間。当時はドキドキしただけだった。
何年も経った今、ぼくはふとした瞬間に、あの時間を、思い出す。思い出すだけじゃなくて、本当にあの時間に戻ってすらいる。きみの体温をすぐそばに感じて、涙ぐむ。
強く生きていくため、センチメンタルな時間が必要なんだ。ぼくはそれを与えてくれたきみに感謝している。永遠に感謝し続けている。

ここから先は

0字

¥ 100

サポートいただくと、よりよいクリエイティブにつながります!