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アレクサンダー・テクニークって何?

姿勢が悪いのを直したいとか、楽にデスクワークができるようになりたいとか考えていた時、以下の書籍に出会いました。

この本はざっくり言うと、アレクサンダー・テクニークを用いて日常の体の悩みを改善していく、というものになります。

まずアレクサンダー・テクニークって何?というところですが、簡単にまとめると「体の余計な緊張に気づき、無駄な力を抜く技術」だそうです。
ただの体の緊張を抜く方法だけではなく、体の緊張に気づくことにも注目しているところが特徴的ですね。

人は知らず知らずのうちに余計に体を緊張させている

体の無駄な緊張を発生させている原因は「体の支え過ぎ」に起因しているので、支え過ぎることなくまっすぐ置くことができればリラックスできます。
その違いについて、この本では壺を置く際にまっすぐ置くか斜めに置くかの違いで例えています。
斜めに置くためにはロープなのでその状態を保つために支えが必要となり、その支えが体の無駄な緊張となります。
まっすぐ置いた場合、ロープは必要ありません。
同じ様に、立っている時も座っている時も(寝ている時も)、体を置くようにすることで、無駄な緊張が入らないようにできると言います。

ここからは特に自分の印象に残っている2つの動作について話します。

立っている時、座っている時の姿勢

簡単に言えばきれいな姿勢を取ることで無駄な緊張を抜くことができます。
しかし、きれいな姿勢と言われてもどうすればいいのかよくわかりません。
そこで大事な意識としては、頭の位置を高くすることです。
頭の位置が高くなっていれば体がまっすぐになっているため、胸を張りすぎたりすることなくきれいな姿勢が作れます。

本書ではきれいな姿勢を作る方法がいくつか書かれており、頭を高くすることはそのうちの一つですが、これだけで姿勢が大きく変化するため、自分はまずこれを実践しています。
頭の位置を高くする、だけなので実践のしやすさも高いです。

手を使った作業時の無駄な緊張

1日の中で手を使って作業している時間は長いですし、デスクワークの人は特にその傾向にありますが、その際にも過剰に筋肉を緊張させていることが多いようです。
具体的には腕を支え過ぎています。
ぶら下げていればよいところを腕を持ってしまっているのです。

自分もパソコン作業中に腕の状態について意識してみましたが、気づけば肩が上がってしまっていました。
これが腕を持ち上げている状態です。
気づくことさえできれば改善も可能ですので、無駄に上がっている肩をリラックスさせ、下ろした状態で作業を行うように意識しました。

これだけでずいぶんと楽に作業できるようになりました。
肩こりの改善にも効果が期待できるようです。

終わりに

ここでは抜粋して紹介しましたが、本書では日常生活において体の緊張に気づき、その緊張を抜くための情報が詰まっています。
そもそも日常的に無駄な緊張をさせながら動作をしていた、ということに気づいていなかったので、そのことに気づけただけでも大きな変化です。
アレクサンダー・テクニーク自体は舞台俳優や音楽家などの間でよく知られていて、専門のトレーナーにかかれば個人の悪い癖を直すことでスランプを克服することもできるそうです。(もともとスランプを直すためにアレクサンダー氏が行っていた行為が元になっている)
その考え方を知っているだけでも日常生活にも役立つので、ぜひ知っておいて損はないかと思います。

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