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もぐりこみたくなる心の隠れ場所があってもいい

小さい時、自分が隠れられるような狭い場所が好きでした。
棚のすきまとか、机の下とか。
今もふっとそんな場所に隠れたい気持ちになります。

隠れ家的な店

「隠れ家」が流行った時期がありましたね。
バブルのころに始まったのでしょうか。

普通のマンションの中に本格的なレストラン。
扉の開け方がわからないBAR。
隠れ家的なサロン。

ある雑誌に「閑静な住宅街の隠れ家的な店」と書かれて人気の出た美容院やエステがあったそうです。

そんなお店に行ったことがありました。
入るときのわくわくと、知っているという優越感が売り、なのでしょうか。
連れて行ってもらったのに、あまり記憶に残っていません。
私は「隠れ家的なお店」は、興味がなかったようです。

息子の秘密基地

息子が小さいときに「隠れ家作ったんだ!」「内緒だよ」と小さい声で打ち明けられたことがありました。

低学年のころ、学童のそばの植え込みに「秘密基地」を作ったようです。
段ボールや板でちょっと囲っただけのものだけど、本人たちはすごく楽しそうでした。

職員の方も実は知っていて、安全を確認しながら見守ってくれたようです。
でも暗闇を怖がる子が入ってきて、叫んだりしたことがあり、いつの間にか片付けられてしまいました。

もっと小さいとき、年中さんくらいの時に定期的に親子のアウトドアキャンプに参加したことがありました。
そこでは大人のリーダーと一緒に結構しっかりした秘密基地を作っていました。ロープを2本の木に結んで渡し、そこに大きな葉をかけていき、かなり立派な心地いい空間ができました。

私たち親も招待してもらって、一緒におやつを食べました。

やっぱり秘密基地ってワクワクしますね。

小さなすきまが好き

私が小さいときは原っぱにドラム缶があり、そこに入っただけで外部から遮断された気がしました。
丸窓のようなはしっこが遠く見えます。
ぼんやりと「出口」を見ながら過ごしたり、友達と内緒話をしていました。

家の中でも狭い場所が好きでした。

机の下。
押し入れの中。
棚と棚のすきま。
カーテンとガラス戸の間。
ちんまり座ったり、いつのまにか寝たりしていました。

一人になれる、空想を楽しむ、ただぼんやりとする。

今思うとなんて贅沢な時間だったのでしょう。

心の冬眠みたいな場所と時間

今もそんな場所がほしくなります。

でも体は大きくなってしまったし、机の下に入り込んでいたら怪しいだけです。

今は心の隠れ場所に入り込むことがあります。

サードプレイスとか、お一人様時間というほどではなく、アクティブでも前向きでもない。原始的な時間と空間。

心の冬眠、のような。

ほんの10分、15分でもいいんです。

丸く、小さくなって、一人時間と空間に入り込みます。
何も考えないぼんやりした時間。
モヤモヤといろいろ思い浮かぶ時間。

そんな時間が必要だったり、大事だったりします。

だいたいは布団に潜り込んで、うたた寝してしまったりします。
ダメだなあってよく落ち込みます。

でもそんな時間があっていいんじゃないかな。
そんな時間に救われていることってたくさんあるんじゃないかな。
そうも思います。

小さなころに戻るような気持ちで。

いつもバリバリと前に進めない時に、心の隠れ場所を持っていたいのです。
あなたにも持っていてもいいよ、と伝えたいのです。


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