千悠こえだ

大学四年、国文学生です。名前は“ちゆうこえだ”と読みます。 色々と、徒然なるままに綴っ…

千悠こえだ

大学四年、国文学生です。名前は“ちゆうこえだ”と読みます。 色々と、徒然なるままに綴ってます。

最近の記事

卒論が進まない

すごく久しぶりになった。ぬんぬんと生きている。これは造語。 慣れないパンプスを履いて、側溝のグレーチングにヒールが刺さった。空を切る足、置き去りにされるパンプス。ジワジワきて、一人で肩震わせてた。絶対変な人だと思われた。 あるときは散歩中の犬に会釈してた。飼い主さん戸惑ってた。無意識だったんです、ごめんなさい。 同性の先生に告白した。今年のはじめ、母校で。恋愛感情なのかは分からなくて、ただずっと焦がれていて、好きで。 先生の授業も、考え方も、整った顔も、艶やかな黒髪も、

    • 川端康成文学館に行った話。

      9/9、大阪にある「茨木市立川端康成文学館」、訪ねてきました。 康成さんは後に書くことになる卒論に組み入れる予定の方でして、それならば一度彼の故郷を訪ねる必要があると思ったのです。そう考えていた時に、大学の大尊敬している教授に「一度行ってみてもいいかもしれないね」というありがた〜いお言葉を頂いたので今回足を運んでみました。 それまでの私の中での康成さんのイメージは、 「ノーベル文学賞取って長生きしてたのに最期は自らで死を選んだ人」 でした。あとミミズクみたいな顔(失礼

      • 「愛は無ければ無いほど良い。」

        私のご學友の言葉。 最近の私にとても刺さった一言。 あ、ご學友っていうのは大学の友達。この言い表し方、明治大正の女学生みたいで素敵でしょ。 noteから姿を消していた間、私は人生で初めて、世間で云われる幸せというものに巡り会いました。 思い返せば、小学校も中学校も高校も、男子と縁のない生涯を送ってきました。なんか凄くダザイズム。 そんな私にも突然春が。相手を愛すと愛が返ってくることに感動しました。今までの人生では一方通行の愛を捧げてきましたから。 でも最近、割と拗れてます。

        • 小説:空が白むまで ~友人より題を得て~

          あの方より先に死ぬつもりだった。 死んで、後悔させるつもりだった。 泣き顔を見るつもりだった。 今、私は、慟哭で溢れかえる場所で独り、突っ立っている。 贐は、ない。 あの方は私よりも十ほど上で、まだほんのりと学生の色を残していた。 黒翡翠のように黒く艶やかな髪を肩の辺りで切りそろえている。 眉墨のみの化粧で成り立つ美しいお顔立ち。 憂いを秘めた瞳。白く透明な肌。 すらりと伸びた四肢。 憧れの気持ちを抱くのに、多くの時間は要しなかった。 また、あの方は人一倍冷静なお方だった。

        卒論が進まない

          小説:春想 第1章 〜川端康成「朝雲」に影響を受けて〜

          窓から光が差す春の日の午後、一年二組のお教室の前を通りかかつた私は思はず息を飲んだのでございました。 たゞ、何といふこともなく覗き込んだだけでしたのに、私の意識は全て持つてゆかれたのです。生徒は皆既に帰つていてしんとしておりました。教壇に佇むあのお方は、虚空を眺めていらつしゃいました。私にはどこを眺めておられるのかは分かりませんでしたが、ただ一点をじつと眺めておられました。 私は暫くその場に立ち止まつてしまいました。あのお方がこちらをお向きになることが、怖く恐ろしい。しかしそ

          小説:春想 第1章 〜川端康成「朝雲」に影響を受けて〜

          『歌集ひとり暮し日記』

          すっかり冷え込みましたね。秋は何処へ行ったのやら。 どうも、千悠こえだです。 この間、瀧本博さんの『歌集ひとり暮し日記』(しろうべえ書房刊行)を読みました。 今日はその中で個人的に気に入った歌を紹介しようと思います。 共感of共感。 私もよく昼寝をするのですが、起きた後ってとても課題がはかどる。 最近は眠いときはすぐに寝るようにしています。なんと怠惰な生活。社会人になってからのことが本当に心配です。 4年後の私、先に謝っておきます。昼寝を習慣にしてごめんなさい。

          『歌集ひとり暮し日記』

          9月になりました。

          今日から長月ですね。もう少し涼しくなってくれればいいのですが、まだまだ暑い日が続きそうでげんなりしています。 こんにちは、千悠こえだと申します。 98年前の9月1日、関東大震災が起こりました。 ところで筆者、インターネットでニュースを閲覧していると、興味深い記事に出会いました。 「関東大震災の記録映画をウェブ公開 国立映画アーカイブ」 https://www.asahi.com/articles/ASP8V7FMCP8VUCVL010.html ↑記事です。 これは

          9月になりました。

          宮沢賢治サン

          8月27日、今日は宮沢賢治の実際の誕生日だと言われている日です。 ハッピーバースデイ、賢治。 どうも、千悠こえだと申します。 宮沢賢治と言えば、何を連想するでしょうか。 銀河鉄道の夜、注文の多い料理店、風の又三郎……色々な作品がありますよね。 私が一番初めに思い浮かべたのは「永訣の朝」です。 たしか、唯一高校時代に学校で学んだ彼の作品で、一番記憶に残っているんですよね。 「あめゆじゅ とてちてけんじゃ」のあれです。 方言で記されることで味わい深いものとなっています

          宮沢賢治サン

          徒然なるままに①

          こんばんは、千悠こえだと申します。 現在、プリキュアシリーズの映画公開記念で、YouTubeにて過去作のハートキャッチプリキュアを観ることができます。(2021年8月5日~9月8日まで、毎週十話ずつ公開されます。新しい十話が配信されると前週の作品は観れなくなるので注意。) 今日はその第37・38話を観て涙腺が崩壊したので、その気持ちを徒然なるままに綴ります。 この二話には、最期の試練という影の自分(弱い自分)と戦うシーンがあります。 自分と影の自分が一対一で戦うための

          徒然なるままに①

          現代短歌に魅せられまして。

          タイトルにもある通り、現代短歌についての語りです。 初めまして、こんばんは。千悠こえだと申します。 先日Twitterを徒然なるままに覗いていましたら、 素敵な歌を見つけました。 心を打たれた筆者は、その短歌たちへの思いを綴ることにしました。 といっても、現代短歌に魅せられたのは先述の通りつい最近でして。 まだまだ知識は足りないのですが、気の向くままにやらせてもらいます。 私、この歌を見て、手の届かない相手に恋情を抱いてしまった少年少女を思い浮かべました。そのこ

          現代短歌に魅せられまして。