花と共に…
『生きるの辛いけどさ
生きていくの嫌だけどさ
死にたいって言うと、怒られちゃうんだ。
怒られたくないから
私、頑張って生きるよ……』
彼女の涙は熱かった。
『生き方なんてわかんないよ
だって誰も教えてくれなかった。
私らしくいたら、
笑われて矯正させられるだけだった。
我慢をすればするほど
周りは受け入れてくれたけど
私は一体
なんで息をしてるのかもわかんない。
生まれたら
死ぬのが普通なんじゃないの?
どうして
途中で死ぬのはダメなの?
……頑張っているだけなのに
どうして怒られるんだろう。
何をしたら……
一体何をしたら、
私は怒られないんだろう……。
……明日は
明日も…
怒られないといいな……』
そう言って、彼女は泣き続けた。
あの時のあなたも、
こんな風に思っていたんだろうか。
時々想いを馳せている。
泣き言を聞く事も
涙を拭うこともしてやれなかった。
それが出来ていたら
何か違っていたんだろうか。
僕の目の前の彼女は
僕がこうして側に居ることで
少しは救われたりするんだろうか。
明日を生き延びることが出来るんだろうか。
せめて来世では初めから
君らしく笑って過ごせますように。
心からの花と共に
あなたを
お見送り申し上げます。
作・画:千世と黒クニ(ちよとくろくに)
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