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「今日は一日何をやっていたの?」を考える

 妻が出産後はじめて、友人と食事に行きました。仲の良い友人なので頻繁に連絡は取っていますが、会うのは1年ぶりくらいだったみたいです。

 その友人にも小さなお子さんがいます。我が家より少し子育ての先輩なので、色々と教えてもらったりもしたようで、楽しい時間を過ごせた!と妻はうれしそうでした。

 家に帰ってきて話題になったのは、友人の旦那さんの発言について。仕事柄、育児休業を取る選択肢はなかったようで、平日は基本的に友人がワンオペで家事・育児をしているそうです。
 夫婦育休を取っている我々からすると、すげぇの一言です。

 仕事が忙しい旦那さん。帰りが遅い日も多いそうですが、帰宅し、朝と夜とで何も変わっていない家の中を見回して、友人にこう言うことが多いそうです。

「今日は一日何をやっていたの?」

 まだ小さなお子さんと1on1。生活リズムだって定まっていないし、少し目を離すだけで心配です。オムツ替えて、授乳して、お風呂に入れて、寝かしつけ。旦那さんは働いているから、深夜対応も基本的に友人がやります。いつ寝てるんだ...。
 自分の食事だってままならないのに、掃除や洗濯、旦那さんの食事の準備まで(家事は旦那さん何とかならないか!と思ってしまうが)手が回らないことなんて当たり前だと思います。
 クタクタで疲れ切った状況で、子育てのパートナーからこの一言が放たれる。友人はとてもショックだと悩んでいたそうです。

 そこで妻は、僕に言いました。

男同士、(旦那さんに)何とか言ってやってよ!

 無理を言うでない。家庭によって事情はあるし、人様の家庭に口を出す権利なんてないのです。そんなこと妻も分かっていて、それでも友人を何とかしてあげたいと思っていたようです。

 我が家は夫婦育休を取っているので、全て二人で家事・育児をしています。二人でちょうどいいくらいです。毎日ちょっとずつだけ、自分の時間をつくれます。
 これを一人でやれと言われたら、正直ゾッとします。

 実際、友人のようにワンオペで家事・育児をこなしている方は世の中にたくさんいます。本当に陳腐な表現になってしまいますが、それはとてもすごいことだと思います。

 働く旦那さんだって、仕事の疲れやストレスがあるのは確かです。そうだとしても、小さな命を一人で守るということは、仕事とは比較できないプレッシャーだと僕は思うのです。

 僕の場合は、仕事のストレスを背負ったうえで、家庭で妻と子どもに100%で接することができないと思ってしまったので、育休を取得しました。その選択をして良かったと思っています。

「今日は一日何をやっていたの?」と言いたくなる時もあるかもしれませんが、一日子どもの命を守り続けた奥さまを讃えてあげてほしいです。

「今日は一日子どもはどんな様子だった?」
「今日は一日どんなことをして遊んだ?」
「今日も一日ありがとう」

 ほんの少しだけ、言い方を変えてみてはどうでしょうか。奥さまとお子さまの一日を聞いてみると、新たな発見があるかもしれません。

 と言うのは簡単で、育休を取っている僕の綺麗事に過ぎません。社会全体で、夫婦で子育てしやすい環境を整えていかにゃいけません。
 小さいことからでも、何かできないことはないか。模索していきます。



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