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二宮くんと「Attitude」とMrs. GREEN APPLE

喉の奥から絞り出すような声。そこに潜んでいるのは儚さ。
語尾の母音にかかったセクシーなビブラート。私の心臓の奥を震わせる。
自分の魅力を最大限に引き出す方法を知っている。そんな彼が大好きだ。

過去に私の記事を読んでくれた方はご存じ、「彼」とは嵐の二宮くんのことだ。私は彼のため、ひいては嵐のために仕事をしていると言っても過言ではない。

二宮くんはもう何十年も一人でラジオ番組を続けている。日曜日の夜、ベッドに入り、イヤホンでそのラジオで彼の舌足らずな声を存分に聴きながら眠りにつくのが至福の時だった。彼にも私にも色々あって最近はラジオを聴いたり聴かなかったりになってしまったのだけれど、ラジオの中でファンが密かに楽しみにしている年に1回あるかないかの企画がある。

それが「お宝音源」。

二宮くんが別のアーティストの楽曲をカバー収録し、ラジオで流すというものだ。

そこで出会ったある一曲のJ-POPが私の心を掴んで離さない。
弾むようなポップなリズムに乗せられた歌詞は難解。
だけど何度も聴きたくなる、そんな中毒性があるように感じた。

それがMrs. GREEN APPLEの「Attitude」。

色気がかったビブラート。二宮くんの声が耳から脳と心臓へ、息づかいとともに入ってくる。高くて、だけど男らしいハイトーン。何度も何度も聴きたくなるのは全部、二宮くんのせい。中毒性があるのは大好きな彼起因だと思っていた。

だけど次第に曲の全貌を知りたいと思うようになっている自分がいた。
カバーは原曲のshort ver.で構成されている。
ということで本家の「Attitude」を聴いてみることにした。

しかし冒頭から何かが違う……。
あれ? と思い、もう一度大好きな彼の声を聴く。
そしてもう一度、本家の「Attitude」を再生した。

……高さが違う。
原曲の方が一音高い。

二宮くんのカバーver.をずっと聴き、この高さが出るところが彼の魅力なんだよなぁなんて思っていたのにその更に上をいくハイトーンボイス。Mrs. GREEN APPLEのボーカル、大森さん、こわっ。

元々、男性のハイトーンボイスを好む傾向にある私は以降、本家の「Attitude」も何度も聴くようになった。カバー、本家、カバー、本家、カバー、カバー、本家……。ループしすぎて目が回るんじゃないかと思うくらい。歌詞も何度も読んだ。難解だけど少しずつわかるところも出てきた。完全にわかるわけじゃないけれど何だか好感が持てた。言い回しが好きだなと思った。

どうにか届くように届くようにと綴る
そんなとこだけでも何処かに響けば良いなと思っています
阿呆みたいに今日もね何かを信じて心躍らす
真面目にも今日もね明日を信じて歯を食いしばる
しがみ付く事なく誰かとね愛し愛されて死にたいの

言い回しが好き。表現方法が好き。それって結構大事なこと。
例えば誰かと話をしていても、頭に残る、記憶に残ることとそうでないことがある。「残る」っていうのは自分の中の何かしらが反応した結果。だからその感覚を大切にしたい。

恥ずかしい話が私は今年の春頃まで、流行りのJ-POPをほとんど知らなかった。嵐にしか興味のベクトルが向いていなかったため、彼らの楽曲以外のJ-POPで知っているものと言えばドラマの主題歌や録画した歌番組で飛ばさなかった曲くらい。しかも曲名とアーティストが一致しないなんてよくあること。

だけど今年の春、生活に取り入れるようになったSpotifyのおかげでちょっとずつ私の音楽の幅が広がっている。無料プランだから途中で広告は入るし、使える機能は限られているのだけれど、それで充分。料理をしているときや車に乗っているときに「日本トップ50」をいつもかけている。そして最近はただ流し聴きをするのではなく、「ん?」と気になった曲がかかったときは一旦止め、曲名とアーティストを確認するようにしている。(もちろん、運転中は止められるわけもなく、泣く泣く曲を流している。)

そこで発覚した事実。

私が「ん?」と思った曲にMrs. GREEN APPLEの曲が何曲か入っていたのだ。
ロマンチシズム、僕のこと、点描の唄、青と夏……。
ポップな感じが好き、歌詞が好き、曲調が好き、転調が好き。多分まだ聞いたことのない曲がたくさんあって、たくさんの好きが隠されているのだと思う。

「愛を語る」なんて表現はおこがましくて使えない。私はまだまだMrs. GREEN APPLEのことは知らない。それに私がnoteや言語で永遠に愛を綴れるのは二宮くんか嵐くらいのものだろう。それは今までもこれから先もきっと変わらない。

だけど彼が繋いでくれた新しい音楽の世界。そこに続く扉を大切にしたい。その奥にはまた別の扉が続いているかもしれないから……。

いただいたサポートを糧に、更に大きくなれるよう日々精進いたします(*^^*)