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10年後のシナリオを元に予兆集をつくろう<前編>

キリンの能重正規さんをお迎えし、シナリオ・プランニングを使って、コロナ禍後の働き方や育児を考える勉強会を開催してきましたが、今回はシリーズ3回目。前回までに作り上げた各シナリオから、今現在起きている「予兆」をたくさん集め、情報感度を高めるためのワークを行いました。
前回のレポートはこちら

■開催日時 7/19(日) 10:00-12:00(オンライン開催)
■参加人数 8人
■内容

今回は、前回作成したシナリオからそれぞれの世界で起きている「予兆」を参加者に事前に考えてきていただき、ワークではそれらをふり返りながら、追加していく形で作り上げていきました。

◆Aの世界
オンライン・景気進む」×「子育て寛容」×「感染症共生&グローバル化」
=徹底した監理・監視のもとに安全が保証された桃源郷社会

⇒そんな世界を迎える、今見える「予兆」
<オンラインでなんでも>オンライン宿泊・オンライン習い事・エアビー・オンライングローバル体験・オンライン地方ツアー・VR接客等々
<公衆衛生の進歩>異業種からのアルコール除菌、公共スペースの除菌
<リモートワーク>フリーアドレス化、在宅ワーク、無制限リモートワークを宣言する会社、脱はんこ
<接待のニューノーマル>脱大皿会食、アクリル板必須の会議

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◆Eの世界
「オンライン・景気進む」×「子育て不寛容」×「感染症共生&グローバル化」=勝ち組IT企業が牛耳る大人のためのスマートシティ社会

⇒そんな世界を迎える、今見える「予兆」
<格差社会>経済格差、世代間格差、社会構想の二極化、地域格差、自治体格差(コロナ禍の各自治体対応)、企業格差(勝ち組IT企業はリモート化加速)、IT格差
<地方移住>住みやすい地域への移住
<危機管理>国、自治体、企業による対応差

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◆Gの世界
「オンライン・景気進まない」×「子育て不寛容」×「感染症撲滅&鎖国化」
=ウイルス撲滅維持のため、個の自由が奪われる管理社会

⇒そんな世界を迎える、今見える「予兆」
<グローバル化に歯止め>留学生ビザ規制、中国の信用スコア、
県外ナンバーへの白い目
<リモート化へのブレーキ>経営者の現場主義・対面重視、在宅勤務ストレス、既得権益を守るためオンライン診療・授業が進まない、親子分離や世代間分離が進むためパラダイムシフトが進まない

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それぞれのシナリオが現実に起こりそうな「予兆」を紐解くと違うシナリオでも似た「予兆」が見えることがあります。
同じ事象でも、それぞれのシナリオにおいての「顔の出し方の違い」…。
後編で詳しく見ていきたいと思います。

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