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【地方自治体職員研修プログラム】大変なことはたくさんあるけれど、とにかく今は「楽しい」の一言に尽きる。

皆さんこんにちは@宮澤です。

今回は、昨年より新たにちよだ地方連携ネットワークが取り組んでいる「地方自治体職員研修プログラム」について書いていきます。

自分は、昨年の4月からこのプログラムの第1期生として参加させていただいており、この1年間で様々なことを学ばせていただきました。任期は2年なので残り1年あるのですが、いったんここで今年の振り返りをしていこうと思います。

このプログラムは、自治体職員が東京の民間企業で期間付きで勤務し、民間企業の働き方を学ぶと共に、都市と地方の連携について学ぶというもの。
この研修プログラムについての詳細はこちらをご覧ください。

【長野県高森町とは】

中央アルプスと南アルプスに囲まれ、天竜川がその間を流れる信州・伊那谷。高森町はこの伊那谷の南部、天竜川の西岸に広がる段丘の町です。

人口12,000人ほどの小さな町ですが、自然豊かで空気がおいしく、あたたかい人が多い町です。また、市田柿発祥の地として知られており、四季の変化に富み、恵まれた気候風土を活かし果物やお米の収穫も盛んです。個人的には、高森町役場は面白く個性豊かな職員が多く、がちがちの緊張感が漂う雰囲気が良い意味でない役場です。そして町民の方、職員同士の交流が多いのも高森町の魅力だと感じています。
自分は役場に入庁して2年間、教育委員会事務局に従事し、高森町の小中学校の管理、運営などに携わってきました。

日本一の学校桜@高森南小学校

【研修参加に至った経緯】

ではそんな自分がなぜ、このプログラムの参加対象になったのかというと。
現在の高森町長の意向として、高卒で入庁した職員を一度外に出させ、高森町役場以外の企業で働き、学ぶという出向制度を取り入れていることが背景にあります。しかし、出向先はほとんど長野県庁や同じ行政職に行くことが多いのです。
今回、高卒で入庁した自分が出向の対象となったわけですが、せっかく外で学べる機会があるのなら自分は「東京で学びたい!」と町長にお話しし、このプログラムへの参加が決まりました。

研修の受け入れ先は東京都千代田区にあり、様々な地方自治体と連携している「ちよだプラットフォームスクウェア」を運営するプラットフォームサービス株式会社。”多世代・多地域がつながり育つシェアオフィス”を目指しています。
この施設はシェアオフィスと貸会議室の管理・運営を行っており、起業家や会議室利用者などが出入りしており、刺激的な出会いがたくさんあります。また、社員さんが本当に面白く個性豊かな方ばかりで、毎日笑いの絶えない明るい職場で日々様々なことを学ばせていただいております!

本当にいつもお世話になりまくっている大好きな社員さんたち

東京での勤務内容

【コンシェルジュ業務とアルバイトスタッフ】

プラットフォームでの最初に教わった仕事は、コンシェルジュ業務。
基本的な窓口対応、電話対応に加え、ルーティン業務もありやることが多くあります。この業務のマニュアルを読んだときは、こんなに覚えることがあるのか!と正直驚きました。しかし、これを難なくこなしているのは、社員さんに加え、アルバイトスタッフの方々。アルバイトの方はほとんどが大学生で、社会人の基本となる窓口、電話対応などを冷静かつ的確に行っている姿を見て本当にすごいなと感動しましたし、勉強になる姿もたくさんあります。
自分とアルバイトの方は年齢が近いため、東京にでてまだ間もなく、知り合いも少ない自分にとっては、同世代の方とお話する機会や、お休みの日に遊びに行く関係になれたことが本当に嬉しく心の救いでもありました。

【ちよだ地方連携ネットワーク事業】

そして、コンシェルジュ業務と並行して携わったのがちよだ地方連携ネットワーク事業。ちよだ地方連携ネットワークとは、都市と地方相互の持続的な連携を目指している団体。自分はこの1年間、ちよだ地方連携ネットワーク事業を通して、様々な地域の方々と交流、連携させていただき、地域体験ツアーや親子料理教室、マルシェイベントなどに携わらせていただきました。

中でも、特に勉強になったのがマルシェイベント。ちよだ地方連携ネットワークでは年2回マルシェを開催していましたが、コロナが明けた今、東京のあちこちでマルシェが開催されており、マンネリ化してきているのが現状です。そこで、今年ちよだ地方連携ネットワークでは「買う」ではなく、「食べる」をメインとしたイベントを開催。その名も「江戸の中心千代田区で、みんなで食べよう地域のホンキ2023」

このイベントは、千代田区の連携自治体に加え、ちよだ地方連携ネットワーク加盟団体の総勢11自治・団体に各地のホンキの逸品を出店していただきました。また、本イベントには高森町も出店し、京都市場でしか出回らない南信州牛を提供。役場に居るときとは違う立場で高森町の方と一緒にお仕事できたことが新鮮で不思議な気持ちでしたが東京の方々に高森町をPRできて嬉しかったです。
このイベントでは、特に大きな事故やトラブルといったことは起きずに終わりましたが、開催に至るまでの準備や打ち合わせを行う中で、これだけの規模のイベントを開催する際にかかる時間、労力、人手がこんなにも必要で、関係各所にご協力いただいたおかげで無事に開催することができたのだと実感しました。
そして、あの時の苦労があるから当日無事に終えたときの達成感を強く感じられたのだと思います。一つの仕事をこなした時の達成感を味わうことができて、「仕事って楽しいな」と心から感じるようになりました。
高森町で勤務していた時は、達成感よりもとにかく目の前の業務を片付けることに精一杯で、何のためにやっているのか、誰のためにやっているのかというところまで考えられずにいました。
しかし、この研修プログラムを通して、その作業をやることが目的になるのではなく、なんのためにその業務をやるのかという目的をしっかり持ち仕事を進めていく大切さを学びました。

【研修期間の大きな任務】

今回、研修の中で1番大きな任務と考えていたのが、高森町のA級グルメナイト。

ちよだプラットフォームスクウェア1階にあるちよだグルメショップ+Aでは月替わりで自治体・団体フェアを開催しており、1ヶ月間店舗PRや飲食店PRを行っています。

そして、フェアの一環として一夜限りで開催されるのがA級グルメナイト。東京のシェフがその地域の食材をふんだんに使って、一夜限りのスペシャルディナーを参加者に提供するというもの。

このイベントを開催するにあたり、町の方やレストランの方と何度も打ち合わせや、やり取りを繰り返しました。絶対に成功させたいイベントだったのですが実際準備から当日までとにかくバタバタしてしまい、イベントを開催していく中で、「あーこうしておけばよかったなー」とか色々反省点が出てきました、、、がそれでもなんとか無事にイベントは終了。
当日、参加者さんの笑顔を見れたときは嬉しい気持ちがこみあげ涙が出そうになりました。
こういう1つ1つの経験が積み重なり、少しずつ自信に繋がりさらに次へと進むことができると感じました。

【今後の目標】

今年を振り返ってみても、研修前の自分だったらできていなかったことがいくつもあるなーと実感します。
今でも新しいことにチャレンジするのは不安だし、失敗したらどうしようとか考えてしまいますが、この1年で色々なイベントに携わり、仕事のやり方を学び、色々な方と関わらせていただいたおかで
”今の自分ならやれるかもしれない” とか、”とりあえずやってみよう”
という前向きな気持ちを持つことができるようになりました。

残り1年の研修期間では”高森町をおもしろい町にする”ためのプロジェクトを立ち上げたいと思っています!高森町の若者を集めたイベントや移住者を増やすためのイベントなど開催してみたいです。しかし、時間は限られているので、研修期間のうちにできること、できないことをしっかりと精査し計画性を持って進んでいきたいと思います!

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