[アニメ感想] 無職転生 ~異世界行ったら本気だす~:不意打ちくらって号泣しちゃう場面が多々あり
現在溢れるほどある異世界転生もののパイオニア的作品。
これ系の物語がひとつのジャンルとして確立する過程で多大な影響を与えたお話です。
本当にこのごろは異世界転生ものが溢れすぎてて、どれもこれも同じに思えちゃったりするかもしれないけど、とりあえず、これは見ておこう…と私は言いたい。
今ある多くの異世界転生ものが、この物語をお手本にしているところがあるので、最初の方は割とお決まりパターンに思えるかもしれない。
でもこれが、元祖ではないにしても元祖に近い感じなことを心に留め置いてほしいのです。
主人公はいじめが原因で20年近く引きこもりをしていた無職の三十代男。
家族との軋轢によりついに家から追い出された際、トラックに轢かれそうになっている高校生を助けようとして死亡、異世界にルーデウス・グレイラットとして転生する。
ルーデウスは誕生したその時から前世の記憶と精神がそのまま残っており、中身は引きこもりの中年男のままもう一度人生をやり直す形となる。
転生を経験したことで、少々悟りを開いたような状態となっているルーデウスは、前世でまともな人生を送れなかったことを反省し、今度は本気で生きて行くことを決意する。
この物語では、家族と離れて旅することを余儀なくされたルーデウスの成長を追っていく物語ではあるんだけど、その中で語られるのが、様々な家族の在り方とか(機能不全家族も多々あり)、コンプレックスだとか、障がいのある者だとか、差別を受けているものだとか、我々の社会にもあるような様々な事柄がテーマとなって出てくる。
そんで不意打ちを喰らって号泣させられる場面があったりする。
こんだけ泣いちゃうのは、個々の登場人物の背景だとか心情だとかが丁寧に描かれているからかなと思う。
こんな奴おらんだろう…というような人物はあまりいなくて、なんかみんなリアルなんだよね。
ルーデウスに至っては、赤子のころから見て来ているので、第二期の現在では既に我が子みたいなものになっている。
中身はおっさんだけど。
こうした感じで『無職転生』はファンタジーで魔法や剣術などもたくさん出て来るけど、本筋は人間ドラマの群像劇なのかなと思う。
アニメーションも丁寧ですばらしい。
『無職転生』を制作するために設立された制作会社で作られている。
(違ったらごめん)
私は二期1クールのOPが本当に大好きなんだ。
このクールではルーデウスが自分を取り戻す物語だったんだけど、それを彷彿とさせるような、前世と現世の彼が織り交ざったようなすばらしい歌なんだ。
OP映像でなくて、ぜひMVで見てほしい。
何回見ても泣く。
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※これは私の個人的な感想なので、解釈が違っていたり、注目すべきポイントがずれてたりするかもしれない。
ちがう!ちがうんだよ!!!ってなことになっていたら、どうぞ教えてください。
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