[アニメ感想] 未来少年コナン:何十年経っても色あせない、人類はこれでいいのか?という問い
宮崎駿監督が全話の演出を担当した、実質的な監督デビュー作。
その後の監督作品の原型ともいえる要素が満載なのだ。
舞台は最終戦争から20年経った西暦2028年…。
久々に、この物語の設定を確認してびっくり。すごい未来の話かと思ってたんだけど、結構もうすぐじゃん…。
コナンの世界での世界戦争は2008年に勃発している。
そして、コナンは2016年生まれ…なんとうちの息子と同じ歳なのであった。
このアニメが放送された時には2028年なんて超未来って感覚だったのかもしれない。
うんそうだよね。21世紀って未来ってイメージだったもん。
遠い目になる…。
まあ、それはさておき、コナンの世界では戦争の影響で地殻変動が起こり、多くの都市が水没している。
コナンは「のこされ島」と呼ばれる島で、おじいと二人で暮らしているんだ。
そこに、美少女ラナが漂着する。
ラナと出会うことによって、コナンはこの世界に多くの人がいて、この世は美しいものだけではないのだと知って行くこととなる。
ラナの登場によってコナンの日常は変転し、彼は島を出て仲間をみつけてラナを救うための冒険が始まるんだ。
大自然の中で野生児のように育ったコナンと、不思議な能力を持つミステリアス少女ラナ…途中で仲間になる完全野生児ジムシィ、それからどこか憎めない適役の大人たち。
それらが入り組んで、人類が辿りついた歪な世界へと足を踏み入れていく。
人類が滅亡の危機に瀕しながらも科学にしがみついている感じが、ゾッとする世界だ。
その後の宮崎監督作品だけでなく、多くの物語が、この世界観に影響を受けているんじゃないかと思わせる部分もたくさんあり。
今見ても全く色あせない…いやむしろ、よりリアルに感じられる不屈の名作である。
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