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アニメ感想/SF

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SFに分類されると思われるアニメの感想をまとめています。
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#感想

[アニメ感想] 人類は衰退しました:メルヘンだけどSFでブラックでぶっ飛んでる

物語の説明を読んで想像した物語と全く違っていて、見始めてすぐ「うお!? なんだこれわっ!!!」となった。 まさに、私の脳が求めているのは、こういう世界観だった。 パステルカラーのメルヘン世界かと思いきや、なんかSFだし。 それより、何より、ぶっ飛び過ぎな展開…。 主人公の「わたし」が生きるのは、遠い未来。 現代の文明はほぼ失われて、人類は減少の一途をたどっている。 そんな中で、地球上で新たに繁栄しているのが旧人類よりも遥かに高度な技術を持った新人類「妖精さん」たち

[アニメ感想] アクダマドライブ:暴力と狂気のサイバーパンク

『アクダマドライブ』の舞台は、未来都市のようで、どことなく昭和ぽい「カンサイ」。 「カンサイ」は過去に「カントウ」と戦争をし敗北。現在では「カントウ」の属国となっている。 「カンサイ」では ≪アクダマ≫ と呼ばれる犯罪者が治安を乱しており暴力が往行している。 それら ≪アクダマ≫ を排除するために、処刑課と呼ばれる者たちがおり、彼らは十手に似た形のライフセーバーみたいなやつで滅多切りにしてくる。 と、まあ、めちゃくちゃな世界観で、かなりサイバーパンクだ。 主人公の女

地球外少年少女:AIは人類をどこへ連れて行くのか

Netflix独占配信。 最初に言ってしまおう。 最高だったっ!!!!!!気が早すぎだが、私にとっての2022年の最高傑作はこれかもしれん、というくらいよかった。 『地球外少年少女』の舞台は2045年。地球周回軌道上に建設された日本製の商業施設「あんしん」。 そこには、登矢と心葉という14歳になる少年少女が暮らしていた。 二人は人類で初めて月で生まれた子供で、とある事故によって両親を亡くしている。 そこへ、未成年者宇宙体験キャンペーンで地球から美衣奈、博士、大洋の

[アニメ感想] PSYCHO-PASS サイコパス:世界は誰が動かしているのか…ということ

『PSYCHO-PASS サイコパス』の舞台は西暦2112年の日本。人間の心理や行動から、犯罪係数を数値化して表すことのできる「シビュラシステム」の導入により、住民は完全なる監視社会の中で暮していた。 人々のストレスとなるようなものは極力排除され、エリアストレスの上昇が検知されるとすぐさま公安局が駆けつけ問題を解決する。 そんな中で犯罪係数が規定値を超えたものは、「シビュラシステム」によって時に排除される。 公安局の監視官や執行官と呼ばれる人たちは、「ドミネーター」とい

[アニメ感想] FREEDOM:キャラクター&メカニックデザイン・大友克洋!

『FREEDOM』は、カップヌードルのプロモーションとして作成されたアニメーション。 プロモーションといっても、がっつり、ひとつのシリーズものとして成立するくらいのボリュームがある。 キャラクター&メカニックデザインに大友克洋、テーマソングは宇多田ヒカルの書き下ろし、という超豪華な作品だ。 舞台は2267年。環境破壊によって地球に住めなくなった人類は、月面に「EDEN」(エデン)という共和国を建設し閉鎖的な暮らしを送っていた。 主人公のタケルは、いわゆる「優良健康不良

[アニメ感想] ソードアート・オンライン:ゲームの中で死んだら本当に死ぬ

略称は「SAO」。 『ソードアート・オンライン』の舞台は西暦2022年。ベータ版のテスト運用を経て、世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」の正式サービスが開始された。 VRMMORPGとは、Virtual Reality Massively Multiplayer Online Role Playing Game、大人数が同時にログインしてプレイするオンラインのRPGのこと。 そして「SAO」はフルダイブ型のRPGである。 プレイヤーはナーヴギアというヘル

[アニメ感想] 究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら:結構なクソゲーである

『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』の舞台は、フルダイブRPGが進化の過程で、超リアルを追求しすぎて人気が低迷し、やっぱり少々デフォルメが必要だよね…ってなったくらいの近未来の日本。 現実世界では若干 落ちぶれ気味のゲーム好き高校生が、あるきっかけで、かつてリアルを追求していたころに発売されてクソゲーと語り継がれている『極・クエスト』なるゲームをやるはめになる。 それが、あまりにリアルすぎてクリアできない…という代物だった。 うんざりしながらも、

[アニメ感想] Vivy -Fluorite Eye's Song-:歌で世界は変わるのか。変わると信じたい。

最初に言ってしまおう。 2021年、私にとっての最高傑作だった。 ストーリーも音楽も素晴らしく、そしてアクションシーンも最高にかっこよい。 わりとシンプルな絵柄なんだけど、時々AIたちの描写がやたらとリアルになって、艶っとした質感がぞっとするほど美しかったりする。 物語が始まるのは2061年4月11日。世界初自律人型AIであるディーヴァ(愛称 ヴィヴィ)は、「歌でみんなを幸せにする」という “使命” を与えられて、AI複合テーマパークで歌っていた。 ※自律人型AIとい

[アニメ感想] 約束のネバーランド:恐るべき子供たち

原作はジャンプ連載。 女の子が主人公のけっこうガチなサスペンス・ダークファンタジーだ。 私個人としてかなりツボな物語なのである。 近未来と思われるとある孤児院で兄弟姉妹のように育った子供たち。 その中に出現した、ずば抜けた知能と身体能力を持った3人組。 彼らがこの世界の秘密を知ってしまうところから物語は急展開していく。 この世界の設定を語るだけでネタバレになってしまうので、本記事では詳しく書けない。 最初の印象からは想像もつかないほど巧妙に仕組まれた物語であり、かな

[アニメ感想] サクラダリセット

≪ネタバレはありません≫ SF・ファンタジー / 全24話 / アニメ完結済 放送時期:2017年 公式サイトがなくなっとる…。 何気なく観はじめたら意外と面白かったやつ。 能力者が多数暮らしている街、咲良田が舞台。 能力というのは、例えば、超能力みたいなものが使える人もいるし、時空を操作するもの、主人公の浅井ケイなどのように、見聞きしたものを完全に記憶できる、とかそういったやつもある。 主人公のケイくんは頭が非常によい。 なんだけど、最初は能力の使い方が間違って

[アニメ感想] 涼宮ハルヒの憂鬱

≪ネタバレはありません≫ 学園コメディ・SF・ファンタジー / 全28話 / 完結済 放送時期:2006年、2009年 一見すると、美少女が主人公の学園コメディである。 私があんまり見ないジャンルの感じ。 このアニメが放送されていた当時(2006年)に、友人がこれヤバいよ、好きだと思うよ、って言っていたのを思い出さなかったら見なかったかもしれない。 思いのほかめちゃSFであり、人間の深層心理の不可思議に言及した奥深さもあったりするのだこの作品は。 私はこのころはあま

[アニメ感想] B:The Beginning:銀髪隻眼なんでもあり

≪ネタバレはありません≫ 正直な感想を書きます。 あくまでも個人の感想なのでさらっと受け流してくださいまし。 SF・ダークファンタジー / 全18話 / 完結済 配信開始:2018年、2021年 Netflixオリジナルシリーズ。 ものすごく盛りだくさんだ。 アニメファンの好きそうな要素が全て入っていると言ってもよい。 それに加えて、刑事もの海外ドラマの要素もぎゅうぎゅうに入っている。 そう…入りすぎな印象だった。 それらが、まるでパンドラの箱を開けたかのように

[アニメ感想] エデン:日本アニメへの入口として相応しい

≪ネタバレはありません≫ SF / 全4話 / 完結済 配信開始:2021年 Netflixオリジナルシリーズ。 映像がめっちゃ綺麗だった。 なんだけど…おしい…という感じ。 超未来のたぶん地球。人類はいないっぽい。 ロボットに育てられた人間の女の子が世界の真相に迫るお話。 アニメーションは3Dで作られているが、2Dに見えるような加工がされている。 私はこういうタイプのアニメーションがめちゃ好きである。 どんな場面でも美しく、絶対に作画崩壊しない! で、何が惜し

[アニメ感想] A.I.C.O. Incarnation

≪ネタバレはありません≫ SF / 全12話 / 完結済 配信開始:2018年 Netflixオリジナルシリーズ。 近未来のお話だけど、どことなく昭和の香りがする作品だった。 数年前の大災害(事故)で家族を失った主人公の女の子が、転校してきた謎のイケメンと共に、自分自身の真実と事故の真相に迫っていくお話。 日常世界を象徴するような洗練された街の隣に、スラム街みたいのがあって、その向こうに、ぐにょぐにょドロドロに汚染された人が住めない領域が広がっている。 アニメ好き