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63.自閉症[映画:テンプル・グランディン]とは

今日は、週の振り返りをしようと思っていたのですが、
今年鑑賞した30本以上の映画のうち、最も爽快で心が動かされた作品に出会ったので、映画『テンプル・グランディン~自閉症とともに生きる~』※実話 について書いていきます。

テンプル・グランディンという自閉症をもつ女性が、持ち前の向上心とのめり込む力、自身の可能性を信じて見出した人々の出会いや経験によって、動物学者として非虐待的な家畜施設の設計に成功し、自閉症の子どもを持つ親に勇気を与える半生を描いたノンフィクション作品。

勿論一人ひとりちがいますが、自閉症を持つ人々の視点や考え方が分かりやすく描かれています。

また、刺さった箇所が沢山あったのですが、今回は一つに絞って書いていきます。

ちがうけれど劣ってはいない

テンプル・グランディンを変えた出会い。
それは、NASAでの勤務経験のある、コミュニティカレッジの先生カーロラ先生との出会い。

カーロラ先生は、テンプル・グランディンの興味と探究心を刺激し、達成感と周りから賞賛を浴びる経験によって可能性を開花させ、彼女を救いましたが、

先生の言葉は彼女の母親さえも救いました。
根気強くマナーやルールなどを教え込んだ母親は、周りからの批判の声に落ち込み、理解されないことで心を閉ざしかけていました。

カーロラ先生が当時在籍していたコミュニティ・カレッジへ見学に訪れたのも、それまで通っていた学校の先生や同級生に理解されず、他の場所を探していたため。

そんなわらをもすがる思いで訪れていたコミュニティ・カレッジでしたが、入学受付の対応をしていた他の先生たちの心無い言動に傷つき、帰ろうとしていた母親に、カーロラ先生が呼びかけたことばが

Different, but NOT Less
(彼女は他の子と)ちがうけれど劣ってはいない

でした。

確かに他の子と違うけれど、この子はとても賢いのよ。。そう思う母親のことを理解・寄り添い、救った言葉でした。


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私は先日参加した特別支援教育に関するセミナーで、講師の方が「まずは知ることから。この作品を観ると、自閉症の子どもの視点がよく理解できるようになりますよ。」とおっしゃっていたので、早速観たのですが、その講師の方がおっしゃっていたように、彼らの気持ちが少し理解できたような気がします。

自閉症の子どもに関わる先生、保護者の方々のみならず、どうしてこのようなことをしているのか…ということを分かるだけでも可能性を開花させられるかどうかが決まってくると思うので、関わる全ての方に見ていただきたい作品です。少しでも興味のある方は是非見てみてください!

自閉症のことが理解できるようになるだけでなく、主人公のぐんぐん力強く進み続ける力に元気をもらえますよ^^

最後に、TEDにてテンプル・グランディンさんが『世界はあらゆる頭脳を必要としている』というテーマで、自閉症の子どもたちの可能性と周りの関わり方を熱弁されている動画をおいておきます。こちらの動画も大変勉強になりました。

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それでは、今日もお疲れ様でした^^
おやすみなさい!



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