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ライラック杯〜勝手にchiyo賞(俳句)〜

白熊杯に続き、僭越ながら「勝手に賞」を贈らせていただきます。私の選ぶ基準は初見で心に響く御句、情景が浮かびやすい御句、その上で漢字と平仮名またはカタカナのバランスが良い御句を選ばせていただいています。

では10句発表です。

…*…*…*…*


西野圭果さん


23.
沈丁花初研修の帰り道

春先に手鞠の様な愛らしい花を見せてくれる沈丁花、緊張で疲れた帰路に優しく慰めてくれたのかもしれませんね。素晴らしい一句をありがとうございました✨


あずきさん


119.
陽の光求め伸びるは私の手

春の陽射しを感じながらふと手を伸ばしたくなる・・実際に手を伸ばして掴みたくなる気持ちが春らしく感じました。素敵な一句をありがとうございました✨


佐竹柴円さん

169.やはらかき風の春ショールを纏ひ

ショールそのものがとても柔らかいのでしょうね・・と想像出来る表現が素敵です。「やわらかき風」「ショールを纏ひ」美しい一句をありがとうございました✨


しろくまきりんさん

181.コットンのシャツ袖通す春炬燵

春先の肌寒い日に、肌に優しいコットンと春炬燵の組み合わせに唸りました。温もりが欲しくなる日にホッとできる炬燵があること、穏やかな一句をありがとうございました✨


のんちゃさん


184.
一人呑むクラフトコーラと春の月

「一人呑む」とくればアルコールをイメージしますが・・なんとクラフトコーラという可愛らしさ。春の月を眺めながらホッと一息つく場面を想像しました。微笑ましい一句、ありがとうございました✨


すうぷさん


199.
春雷や自己決定の幸福論

下五の「幸福論」が「幸せになる」と自分で結論を出している様な力強さは、上五の「春雷」があるからこそなのかもしれません。キリッと気が引き締まる一句をありがとうございました✨


ning(ねい)さん


294.
子の帰省涙笑いの菖蒲酒

自立されたお子様の帰省に「涙笑い」が効いてます。とても嬉しさが伝わりました。そして子を想う親心は「菖蒲酒」で表現され、親子のストーリー感じました。素敵な一句をありがとうございました✨


夕凪遙さん


225.
病床の祖母の傍ら桜漬け

病床と聞くと気持ちが下を向きそうになりますが、お祖母様の傍にはピンク色の桜漬けがあること、それを好んで召し上がっているのかな・・と想像が膨らみました。素敵な一句をありがとうございました✨


IKUKOさん


357.
春の川足もと透ける観覧車

春だからこその観覧車。うきうき出かけた先が遊園地、観覧車の下から春の川が眺められるなんて素敵過ぎますね。景色を想像して幸せを分けてもらった気分です。素敵な一句をありがとうございました✨


路傍の花さん


396.
年輪の刻む吾が手に春日射さす

「年輪の刻む吾が手」にそれまでに培った自信を感じ、「春日射さす」には、まだまだこれからも明るく照らされる未来が感じられました。勇気の貰える一句をありがとうございました✨


まとめとおわりに

私自身俳句の初心者止まりの様な状態でありながら、「勝手に賞」を設けさせていただき、初見で感じた気持ちを大事にして選ばせていただきました。

・西野圭果さん
・あずきさん
・佐竹柴円さん
・しろくまきりんさん
・のんちゃさん
・すうぷさん
・ning(ねい)さん
・夕凪遙さん
・IKUKOさん
・路傍の花さん

おめでとうございます💐

あらためてみんなの俳句大会さん、クルーの皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。



そのお気持ちに感謝します😊