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SNSに我が子の写真を載せていいの?

SNSは誰でも気軽に文章や写真を投稿、共有できる、とても便利で優れたコミュニケーションツールだ。最近はスマホや携帯電話から高画質の写真も投稿でき、自分が「いいね!」と思ったものをすぐに他の人に伝えられ、そこで共感の輪が広がり会話が生まれるのも楽しいものだ。

けれども、かねてから気になっている事がひとつある。
それはFacebookなどに幼い子どもの写真が多数掲載されているという事だ。

投稿者の多くは子どもたちの親。おそらく純粋に我が子がかわいくて、つい自慢したくて写真をUPしてしまうのだろうとは思う。私も一人の親としてその気持ちはわからないではない。

でも考えてみてほしい。
インターネットに掲載された写真がきっかけで大人でも犯罪に巻き込まれやすい昨今、年端も行かない子どもの写真を親の一存だけでネットにアップしてしまう事は余りにも危険ではないか?と。

それに幼くても子どもは親とは別人格のひとりの人間だ。親と言えども勝手に子どもの写真をUPするというのはどうだろうか?それは我が子を「自分の所有物」として考えていると言えないだろうか?

いや、そもそも親である以上、子どもを危険から守る義務がある。子どもを危険な目に遭わせようとする悪意の人間の目に極力触れないようにするのが親の義務ではないか?

世の中には異常な性癖を持った人間がたくさんいる。もしそのような異常者が子どもの写真を見たら?子どもがそいつの好みのタイプだったら?もっと言えばそのような異常者が近所に住んでいたら?

そう考えると、安易に子どもの写真をネットに上げるなんてことは普通の感覚では恐ろしくてできないと思うのだが。そのような危機感が薄い・・・いや、ないに等しい親が多いように見えるのは気のせいだろうか?

特に自分で物事の判断ができない乳幼児ならなおさらその扱いには慎重になるべきだ。安易にその写真をUPするのは我が子に対する一種の人権侵害でさえあると思うのだが、そういう考えは間違っているだろうか?

ネットの世界は日々複雑化し、ますます法の手が及ばなくなっている。
また、利用者にモラルも危機意識も希薄な人が増えている分、安易な利用でとんでもない方向に事が運び、取り返しのつかない事態となることも日常茶飯事となっている。でも実際になにか事が起こってからでは遅いのだ。その前に一人一人が高い危機意識を持ち、自分で自分(我が子)の身を守る気持ちを持つべきだ。そんな事を言うとうるさがられるかもしれないが、私が言っているのはごく当たり前の事だ。

インターネットは本当に便利だ。その一方で手の付けようがない無法地帯だ。私達利用者はそのことをしっかりと肝に銘じるべきだと思う。



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