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【創作】とある夜の話(女性side)

彼の本当の気持ちを知ったあの夜、

私も勇気を出して彼に自分の想いを伝えた。

何年も前からずっと心に封じ込めてきた彼への想い。

まさか本人に言える日が来るとは思わなかった。

しばしの沈黙の後。

彼は暗がりの中でもはっきりわかるほど目を見開き、

信じられない……といった表情でこちらを見た。

やがてその唇がわずかに動き、

「もう一度言って」という言葉が聞こえた。

どこかおびえたような彼の瞳。

その瞳を見つめてもう一度言う。

「私もあなたが好き」

思いがけず大きな声になった自分が恥ずかしくなり、

思わず目を伏せてうつむいてしまった。

ふと気づくと、すぐ目の前に彼がいた。

彼は無言で私の腕を取る。

次の瞬間、私は彼の腕の中にいた。

……その後のことは全く覚えていない。

(fin)

9月12日に書いたこちらの創作↓を女性sideから書いたものです。

私自身はもはや孫がいてもおかしくない年齢ですが、せめて気持ちだけでも若くありたいと思って書いてみました。

noteには創作小説も数多く掲載されています。それを読んで刺激を受けました。

……お粗末さまです。

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