見出し画像

71歳のじいじ先生、定年退職の後に保育士へ

「グリーンバレー等々力保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
1歳児から5歳児までの49人の子どもたちと過ごしております。

定年退職後に保育士の資格を取得

グリーンバレー等々力保育園には71歳のじいじ先生がいます。1〜2歳児クラスの朝の一番早い時間から午前中の担当です。
朝当番は早起きしなければいけないので大変なはずなのですが「老人は早起きだからね」と、気持ちよく引き受けてくださっています。

もともとは会社にお勤めだったそうですが、67歳の時に定年退職。保育士は定年退職後の転職です。
「まだまだ元気だし、ぶらぶらしててもなぁ。」と、退職前にアルバイトを探していた時に、「子どもが好きだし、せっかくだから子どもに関わる仕事を。」と子ども関係の仕事を調べたところ、求人票に「資格優遇」とあったので、自宅で保育士の資格をとるところから始めたそうです。

67歳を過ぎて新しい勉強を始めるというだけでも大変そうなのですが、なんと1年半という短期間で見事保育士の資格を取得。
仕事探しのために保育士募集セミナーに参加したところ、トントン拍子でグリーンバレー等々力保育園に採用が決まったのでした。

とにかく子どもがかわいい!

はじめは子どもに怖がられるのか心配していたそうですが、子どもたちは自分のおじいちゃんと重なるのか、じいじ先生は大人気です。じいじ先生が帰る時間になると泣き出す子すらいます。
特に男の子に人気で「男の子はちょっと荒っぽく遊ぶくらいの方が喜ぶから、男性の保育士の方が良いんだろうね。」と分析します。

ご自身が勤め人だった時、当時の企業戦士は家庭に気を配るというのはしたくてもできない時代でしたから、ご自身のお子さんが小さい時に、仕事ばっかりで子育てに協力できなかったことが心残りだったそうで、今はその罪滅ぼしの気持ちもあるそうです。
奥さんには「自分の子どもの面倒はみなかったのに。」と言われますが、協力し応援してくださっているそうです。

仕事の調子を聞くと「とにかく子どもがかわいい!」と目を細めます。赤ちゃんのような小さな子どもが、毎日のように何か新しいことができるようになることに感動を覚えるそうです。

毎日のように子どもと遊び、身体を動かすことで、健康管理もできています。
体力の衰えはどうしようもないのですが、調節しながら、長く勤めていただきたいと思っています。


等々力