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「直観」のススメ~はじめての涼宮ハルヒ

ちょっとそこのアンタ!そうアンタに言ってるのよ。アンタいまタイトルのところ「直感」って書こうとしたわよね?ダメじゃないの!!私がいつ直感で物事を決めたって言うの?言ってみなさいよ?そうよ私はいつだってキチンと真っ直ぐに物事を見つめて、冷静に考えて決めてるの!だからこそ私が団長なんだからね!ちょっとキョン、真面目に聞きなさい!!

いやーハルヒ熱いっすねー。もう冬だってのに熱く吠える、あのテンションそのままに帰って来ましたよ。

9年半ぶりの新刊、おかえり!ハルヒ!

「涼宮ハルヒの直観」売り上げの方も好調なようで、11月25日に出たばっかりなのに11月中に緊急重版(増刷)が決定し、そればかりか既存のシリーズまで続々と重版が発表されているのだとか。
書店業界にとっても嬉しいニュースじゃないんですかねこれ。

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▲ところざわサクラタウン、ダヴィンチストアにて。

「そんなに話題の本なら読んでみようかな」と一瞬でも思ったそこの貴方、本稿はそんな貴方のために書き記すものです。

「ハルヒ」というコンテンツはアニメにもなっているし、小説は10巻以上出ているので、ラノベやアニメに興味がなくとも名前くらいは聞いたことがあると思います。でも、どんな話なのかは意外と知られてないのではないでしょうか。
まぁ知らなくても読めるっちゃ読めるんですが、一応シリーズものなので、物語の背景や登場人物についてある程度の基礎知識があった方が楽しめるのは事実。とはいえ、シリーズの一番最初っから読み始めるのはタルいよね~ね~ね~!やっぱりいますぐ新刊読みたいもんね!!

おまかせあれ!!

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最小限の文字数で、とりあえず今回の新刊「涼宮ハルヒの直観」を読むには困らない程度の基礎知識、伝授しようではあーりませんか!題して、

はじめての涼宮ハルヒ

それではまいります。

Q1:どんなジャンルなの?

高校を舞台とした学園もの+SF入ってる感じ。

Q2:どんなお話なの?

語り手である普通の高校生キョンが、さまざまな怪異現象を引き起こす源である涼宮ハルヒとの学園生活をめぐって、宇宙人、未来人、超能力者を巻き込みつつ、いろんな出来事を解決して日常を取り戻していく話です。

Q3:涼宮ハルヒって何者?

世界の在り方を変容させる能力を持った女子高生。ただし自身はそのような能力を持っていることに気付いてません。
このことは小説内で「自分が全能であることを知らない神」という風に表現されています。

Q4:ハルヒの能力ってたとえばどんな?

例えば自主作成映画を作る際に「こういう絵が欲しい」と願うと、秋なのに桜が満開になっているとか、登場人物に目から破壊光線を出させたりとか、猫がしゃべるようになったりとか、まぁそういう類です。

Q5:それ放っておいたらどうなるの?

そうした「桜が秋にも咲く」だとか、「人間が目からビームを出せる」だとか、「猫がしゃべる」みたいなことが固定化されることで、世界の在り方が変容してしまい、最悪のケースではいまの世界と新しく生まれた世界が入れ替わってしまうかも知れないんだってさ。

Q6:そんなのどうやって解決するの?

一般人であるキョンひとりでそんなもん解決できるはずもなく、涼宮ハルヒの作った団体「SOS団」に在籍している長門有希(宇宙人)、朝比奈みくる(未来人)、古泉一樹(超能力者)らが自身らの能力を使ったりキョンに入れ知恵をしたりして毎度毎度どうにかしています。

ここまでがハルヒシリーズのおおざっぱな構造の話。これに当てはまらないパターンの話もありますが、まぁおおむねってことで。

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▲上の写真はところざわサクラタウン内の書店「ダヴィンチ・ストア」で購入し、特典としてもらえたポスターです。


おもな登場人物

ここからは登場人物について書きます。なるべく端折って書きますが、解説読むのめんどい方は、

 キョン(主人公・語り手)
 涼宮ハルヒ(主人公・物語の中心)
 長門有希(宇宙人)
 朝比奈みくる(未来人)
 古泉一樹(超能力者)
 鶴屋さん(一般人)


…とだけ押さえとけば、あとは読み飛ばしちゃってOKです。


涼宮 ハルヒ(主人公・物語の中心)

読み:すずみやはるひ
声優:平野綾(ひらのあや)

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見た目は文武両道でルックスも良い理想的な女子高生だが、校内一の変わり者かつ自己中心的さらに猪突猛進な性格のため、多くのクラスメートからは距離を置かれている感じ。

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」

という自己紹介はあまりにも有名。その情熱が高じて学内にSOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)なる非公認団体を設立。文芸部の部室を占拠し活動を開始する過程でその他の登場人物を招き寄せ、この物語が大きく動き出すことになります。
なお彼女の能力的な特性については前述「Q3:涼宮ハルヒって何者?」をご参照ください。

キョン(主人公・語り手)

読み:きょん
声優:杉田智和(すぎたともかず)

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ハルヒのクラスメートであり、本作の語り手。ちょっと皮肉屋っぽいところがあり、そこがこの作品の絶妙な味わいになっていますが、あんな非常識なハルヒの相手をしてるうえに周囲を異能力者に囲まれ、しかもハルヒ絡みのトラブルに巻き込まれまくっているんだから、そりゃ皮肉のひとつやふたつみっつ言いたくなるってものですよ。
キョン自体は普通の一般人(たぶん)なのですが、ハルヒに近づき、影響を与えることができるほぼ唯一の人物としての役割を持たされており、うまく利用されている感じです。が、本人もそれをまんざらとは思っていない?ような気がします。

長門有希(宇宙人)

読み:ながとゆき
声優:茅原実里(ちはらみのり)

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正体は「この銀河を統括する情報統合思念体によって作られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース」(原文まま)。
…何言ってるか分かんないですよね。
要するに地球外から来たので宇宙人って解釈でいいです。
人類と自分らの「自律進化の可能性」とやらのために涼宮ハルヒを観察するのが目的でここにいるのだそうな。
極めて無口なれど地球人にはできない様々な能力を有しており(瞬間移動、瞬間防御、治癒能力、現実の情報改竄、時間を止めるetc…)、事件発生時において実質的にキョンの危機を救うことが最も多い存在。
みのりん…💛

朝比奈みくる(未来人)

読み:あさひな みくる
声優:後藤邑子(ごとうゆうこ)

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正体は未来から涼宮ハルヒを監視するためにやってきた未来人…とのことですが「まだ研修生以下の見習いレベル」なのだそうで権限もほとんどなく、ハルヒを巡って引き起こされる事件についても有効な解決能力を持っているわけではありません。
言えないことを問われたとき返す「禁則事項です」が口癖。
SOS団の正式団員の中では唯一の上級生で、グラマーで小柄な見目麗しいルックス。その存在はマスコットガール兼ハルヒのオモチャ。
たまに更なる未来から彼女の大人になったバージョンが出てくるのですが、さらにスタイルが良くなっており、ちょっと峰不二子っぽくなっています。

古泉一樹(超能力者)

読み:こいずみいつき
声優:小野大輔(おのだいすけ)

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正体は「機関」とやらに所属している超能力者。その「機関」の存在目的は世界の現状維持であり、その危機を引き起こす可能性がある涼宮ハルヒの精神状態や行動を監視してるっていうんだから何ともスケールデカい話です。ていうかハルヒって何様よ(←神様w)。
能力はたまにハルヒがストレスを溜めることによって生み出してしまう「閉鎖空間」とやらに侵入し、中で暴れている「神人」とやらを退治すること。超能力者だからといってスプーンを曲げたりできるわけではございません。
ハルヒを巡る事件についてはキョンをうまく利用して解決に導くことが多く「口は出すけど人任せ」みたいな奴の典型です。

鶴屋さん(一般人)

読み:つるやさん
声優:松岡由貴

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まぁ「直観」読むんならこの人押さえといた方が良いかな。この人は一般人(みくると同級生)なんですが、何しろ言動(というか口調)が一風も二風も変わっているのが特徴で、それが本作の特徴のひとつにもなってます。

「どうだいっ。この衣装、めがっさ似合ってると思わないかなっ? どうにょろ?」(『涼宮ハルヒの動揺』より)

何弁なんだこれは…?
あと「~~っさ!」みたいなのもよく見ます。
まぁ彼女は「直観」で大活躍するので、ここでは多くを語らずお楽しみってことにしときましょう。


ということで、新刊「涼宮ハルヒの直観」を読むのにおおむねこのくらいは押さえといた方がいいかなっていうところをまとめました。

登場人物の評についてはかなり主観入っている部分もありますが、そこは私のnoteですのでなにとぞご容赦を。ハルヒの説明としてはかなり足りていないものですが、最小限のまとめとしてはまぁこんなものかと思っています。

間違い発見報告や感想、苦情などはコメントまでお願いしますね。


最後にハルヒ関係のお知らせを~!!

2020年12月19日(土)ところざわサクラタウンにて「涼宮ハルヒの探訪」というイベントが開催されます!
内容はハルヒのアニメ聖地・兵庫県西宮市と神戸市を茅原実里&白石稔が探訪したロケ映像を観ながらエピソードを語り合うトークイベント。
本日12月13日(日)現在まだ申し込めるみたいなので、興味ある方はぜひ!なお私は昼の部に申し込みました。行かれる方、よろしければ現地にてお声がけくださると喜びます。
(当コメント欄またはtwitter「ちとせあーく」で検索してみてください)

※ 茅原実里さんことみのりんを見られるイベントとしてはたぶん年内ラストです!(M-Smile会員は年末にもうひとつお楽しみがあるのですが)。


こちらはところざわサクラタウンと西武鉄道のコラボ企画で、ICカードを用いたスタンプラリーのようなものです。池袋と所沢市内のチェックポイント各地を回ると、下の写真のようなマスクケースとオリジナルステッカーがもらえちゃいます!

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ところざわサクラタウンって何?それどこにあるの?という方は下記を見てみてくださいませ。


この他にも、ハローサイクリングが「涼宮ハルヒの直観」とコラボした電動自転車を設置、稼働していたりして、いま再びハルヒが盛り上がりを見せています。乗るならいま!(掛詞)

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▲東所沢駅付近にて。撮影したのが夜になってしまったので見づらいと思いますが…。

ということで。
これを機にハルヒが再び世間的に盛り上がり、小説のさらなる続巻ならびにアニメの新作が作られることを切望しております。本当に。

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