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中井久夫先生の「分裂病と人類」の、あまりにも簡略化した解説

私が大学学部生の時に読んで、非常に感化された、私にとって、ジェンドリンの「フォーカシング」と並んで、非常に特別な著作。

精神科医の大家、中井久夫先生は、「分裂病と人類」の中で、なぜ 統合失調症の遺伝子が淘汰されなかったのかについて、少なくとも「分裂病親和者(S親和者 )」の、危機状況を「先読み」して不安にかられ行動する形質(Ante festum)が、人類の危機管理において不可欠だったからという説をとなえています。

「分裂病(S)親和者(狩猟採集民の形質を残す少数者)」と、多数派の「執着気質者(農耕民族的)」に分けているわけです。後者は平和で安定した状況では能力を発揮するが、革命や災害、飢饉などの動乱期にはもろい。

これを哲学者の浅田彰は表面的にパクリ、「逃走論」の中で、「スキゾ」と「パラノ」に人を分類し、前者が変化を押し進めると論じた。

ニューアカデミズム全盛の頃だから、今の若い人、全然知らないですよね。


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