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レコード大好き。ライブ大好き。 ジャズ、ブラジル、アコースティック・スウィング、YAB…

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レコード大好き。ライブ大好き。 ジャズ、ブラジル、アコースティック・スウィング、YABI×YABI、三四少女、chilldspot

最近の記事

カムアゲイン

扉を開くと、待っていた時間が始まる。開演の19:30までまだ少しだけ時間があって、1番奥のテーブルに通された。 この日はほぼ満席で、海外から?いつも見ないお客さんもちらほら来ていた。同じテーブルの2人も英語で話をしている 最初の曲はもしかしたら、過去に聴いたことがあったかもしれないオリジナル曲で、梨花子さん作。ピアノの魚返さんは、魔術師のように縦横無尽に音を奏で、このトリオにしかないグルーヴを生み出していた。『梨花子Trioのライブに来た』と実感してジッと観ていると、店内の

    • フルートデュオ リアン

      2023年11月25日、静岡市の楽器店にあるホールに僕はフルートの演奏を観にやってきた。 いつまでも暑さが残る天候も下がり、小旅行に履いてきた足下のブーツを見ながら、リハーサルが始まる時間を会場のホールの待合室の椅子に腰掛けて待っていた。そこに聞き覚えのある声がする方向に向かうと、出演者や観客が既に中に居て、リハーサルの様子を拝見する貴重な機会を得た。 正直言うとフルートについては、ライブで観ることもほとんどなくて、銀座スウィングで今年になってようやく酒井麻生代さんの演奏で

      • ある秋の日のジャズの記憶(後編)

        §第4話 ライブの話を続けたいと思う。 前菜とセットのキノコのパスタを頬張り、お腹も満たされたセカンドステージ。 最初の曲は“Here’s That Rainy Day”をソプラノサックスで。あの馴染みのフレーズが聴こえてきたもんだから、思わず昔よく聴いていたボサノバのアレンジのウエス・モンゴメリーのライブ音源が頭の中に出てきた。それで一瞬ボサノバの曲かなと勘違いしてしまった(苦笑) ただ走り書きをしたこの日のメモには、「嵐のような演奏」と書いてある。うんうん、確かにライブで

        • ある秋の日のジャズの記憶(前編)

          §プロローグ カシャッ、カシャ、いつになくハイハットの音が歯切れ良く耳に入ってくる。 ど真ん中の直球勝負、アップテンポの“Nature Boy”からライブが始まった。テナーサックスの号砲が目の前で炸裂する。 §第1話 今夜は、日吉のワンダーウォールでピアノの後藤沙紀さん、ベース寺尾陽介さん、ドラム鈴木梨花子さんの『ごさきりかこTrio』にサックス&フルート石川周之介さんが加わったリリースアルバムツアー最終公演に来ている。 しかもかなり運がよく、最前列の真ん中の席。フルスクリ

        カムアゲイン

          月曜日のライブ

          10月30日、19:15僕は六本木の交差点にいた。どうにかギリギリ19:20のYABI×YABIの出番に間に合った。 会場のunravel tokyoは、初めて訪れたライブハウスだったが、地下2階まで降りた先に全面ガラス戸の中が見えるステージがあって、入ってすぐお目当てのYABI×YABIの演奏が始まった。 後でセットリストを見て再確認したが、スタートはやっぱり思っていた通りの“柊”だった。アルバム『8OOOOOOZOO』の最後の曲で、インドのタブラの音が聴こえてくるインスト

          月曜日のライブ