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【読書感想】ほとんど発酵やん「「発酵」のことが一冊でまるごとわかる」

お酒が好きです。
アル中宣言です。
 昨年の暮れ頃から、平日の晩酌をなるべく控えるようにした。
 理由はマラソン大会に出るからというもの。
 大会が終わったら、しこたま飲むつもりだったが、目覚めが違う。
 翌朝の目覚めが違う。寝起きはいつも、布団と身体が一体化したような、カタツムリのような
 地球に降り立ったアムロ・レイが「こ、これが地球の重力か…」みたいな、
 エンジンがかからない、田舎のヤンキーが乗る型落ちのバイクのような
挙げたらキリがないような
 こんな状態だった。でも、お酒を控えてからはの朝の調子は
スっと目が覚め、スプーンでプリンをすくうくらい簡単に
 リュウジの虚無レシピくらい簡単に
 スト6のモダンコンボのくらい簡単に
 アムロ・レイがガンダム一機で複数のリック・ドムを撃墜するくらい簡単に

とにかく違う
おさけ、アルコール。
1番好きなのは日本酒。自分の身体に会うのは蒸留系のお酒。
特に焼酎は次の日に残らない。
でも醸造系の日本酒は残る。
鉛のような重さが身体に巡っているように。

この本を買ったきっかけは発酵と腐敗って何が違うんだろうと思ったから。
本屋で冒頭を立ち読みして購入を決めた。
これは日頃の疑問が解決される本だ。
しかも、お茶も発酵らしいという、新たな発見も。
表紙の「大人の教養」という文言は購入意欲を少し削がれたが、買ってよかった。

しかし、買ってから読み始めるのに数ヶ月の時が流れてしまった…
まさかの買って満足する系の本だった。
これ系の物は買うまで分からないから困る。
自分の本棚に刺さったまま。
背表紙が目に入る度に罪悪感が漂う。
本の目の前で漂うそれは、手を伸ばすことを躊躇わせる。
そして1500円。
月日が経つ事に薄れていく、購入した満足感と反比例して増えていく罪悪感。
罪悪感は1500円で買えます。
いい匂いのする芳香剤はひと月で数千円するのに
この罪悪感はいつまでたっても消えない。
それどころかどんどん。日に日に増してく。
凄くないか?

読みたい本が無くなって
やってたゲームが一段落し、新入社員が5月の連休明けの鬱発症時期を乗りえたと
ほぼ同時に、私の食指が、これまた偶然に、なんのきっかけか、バイオリズムか。
令和6年6月6日に読破することができました。
罪悪感という名の悪魔をこの日に祓う事が出来たのは
このゾロ目のおかげでした。

えっと、本の内容はとても素晴らしいです。
高校化学が苦手な人でも読めるように、実に丁寧に分かりやすく説明されてます。
食べ物にまつわる発酵を中心に話が展開されるので馴染みやすく、また、この知識を元に
食事ができるので、食への解像度が高まるので、味わい方が増えるのもいいですね。
特に烏龍茶と紅茶の違いが発酵の違いという事も知らなかった。
紅茶がマイブームの私には良い情報でした。
今年のふるさと納税に、神戸の紅茶を楽天で寄付したので、実にタイムリーでした。

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