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「ゆる言語学ラジオ」で知る「話し言葉」と「書き言葉」

古文の研究分野の一つに、言葉を研究する「国語学」があります。

YouTubeやPodcastの番組として知られる「ゆる言語学ラジオ」で、国語学の研究者、蔦清行(つた きよゆき)先生のゲスト回がありました。


#369 のテーマは「『文献学』って何やってるの? 文献学者がクイズ形式で教えてくれました。」です。

次のようなクイズを通して、言葉の研究と古典文学の関係を知ることができます。


問い 当時の話し言葉の文法を研究する資料として使えるものを全て選びなさい。

① 古事記(こじき、奈良時代)
② 源氏物語(げんじものがたり、平安時代、紫式部、物語)
③ 徒然草(つれづれぐさ、鎌倉時代、兼好法師、随筆)
④ 曽根崎心中(そねざきしんじゅう、江戸時代、近松門左衛門、浄瑠璃)


今回のポイントは、どれが話し言葉(口語文)で、どれが書き言葉(文語文)なのか。

話し言葉とは、当時の人々が実際に話していた言葉を指します。実際に話していた言葉を、なるべくそのまま書き記した文献であれば、話し言葉の研究に使えそうですね。

書き言葉とは、当時の人々が実際に話していた言葉とは違い、書き記した時にだけ用いられるような言葉遣いのことです。

例えば、「古事記は文献として有用である」とは、現代において、対面で話すときには言わないと思います。このような言葉遣いを、書き言葉と言います。

もしかしたら、もう少し前の時代であれば、このような話し方をする人もいた可能性はありますので、その文献が書かれた時代とも関係します。


そうしたときに、それぞれの作品は話し言葉なのか、書き言葉なのか。

ぜひ、お楽しみください。




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