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闇はなぜ怖いのか?怖いだけじゃない。リラックスできる闇がある。

癒しの寝落ち書道家ちーです。

「闇」と聞くと、何をイメージしますか?

闇という漢字は、「左右両開きになる扉」「取っ手のある刃物」「口に一点加えた文字」からできた文字です。

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多くの人は、マイナスなイメージをもち、「恐怖」という感情と結びつきやすいのではないでしょうか?

”なぜ、私たちは闇を怖がるのか”

それは、【予測できない闇】【自分と外界との境界線の曖昧さ】が関係していると考えられます。


①物理的な闇 (停電) 

地震や電気の使い過ぎでブレーカーが落ち、停電が起きた経験はあると思います。停電により急に明かりがなくなると心がざわざわと乱れ、パニックになった経験はありませんか?
停電のような想像しなかった突然の暗闇。予期せぬ闇という状況に人間の本能は呼び起され、危険を察知し、心が乱されるのです。

そして、光の中でくっきりと見えていた「自分」という存在が、暗い視界の中で見えずらくなり、「自分」と他のものとの境界線が曖昧になります。自分と壁、自分と机、自分と扉、さっきまで目の前にあった物と自分とがまるごと闇に包まれ、自分を見失ってしまうのではないかという恐怖心を闇が連れてくるのです。
つまり、人間は予測できない闇の中で、自分と外界との境界線が曖昧になったことを本能的に感じ取り、恐怖心を湧き起こさせるのです。


②心理的な闇 (心の内に潜む闇)

「心の闇」という言葉が使われますが、心の内に潜む闇とは何なのでしょうか。心の闇は、「他の人に知られたくない部分」「心の底に隠しておきたい部分」を指し、使われます。
直接人と接する時やSNS上でやり取りする中で、何か危険な香りを感じたり、隠されているなと勘づいた経験はありませんか?知らず知らずに、相手がもつ心の闇をうっかり覗いてしまった時、「まさかこんなことをしてたなんて…」「こんなことを言うなんてあやしい…」、私たちを予測していなかった闇が襲い、じわじわと恐怖を感じるのです。

そして、人の心の闇がもたらす、闇はもう一つあります。


③社会的な闇 (社会・政治・会社の闇)

「社会の闇」「政治の闇」「ブラック企業」という言葉はよく使われていますが、政治家やその会社の社員など、一部の人間以外が見ることが難しい闇の存在。閉鎖的な空間で行われる闇。横流しや過重労働、「まさかこんなことが裏で行われているなんて…」という、人間の一種の理想や期待と離れた予測できない闇が心に刻まれていくのです。
そして、自分が社会や政治、会社の大きな闇にのまれて、自分を見失ってしまうのではないかという境界線の曖昧さも恐怖を倍増させていきます。


ここまで、闇がなぜ怖いのかについて綴りましたが、
様々な場面で、闇が私たちをリラックスさせているのです。例えば、プラネタリウム、映画館だけでなく、眠る時や瞑想をする時に目を瞑ると、そこには暗闇が広がっています。

”恐怖を感じる闇とリラックスできる闇の何が違うのでしょうか"

恐怖を感じるのは【予測できない闇】【自分と外界の境界線の曖昧さ】が関係していると述べましたが、リラックスできる闇は反対の性質をもっているのです。
一言でいうと、リラックスできる闇は【予測できる闇】であり、【自分と外界との境界線が認識できる】状況にあるからです。私たちがプラネタリウムも映画館で席に座る時、周りが暗くなることが分かっており、闇が来ることを予測できます。また、完全なる闇ではなくスクリーンや足元の明かりがあり、自分と他のものとの境界線をぼんやりとでも目で見て安心することができるのです。


≪本記事のまとめ≫

闇を怖いと感じるか、リラックスできるかは、人間の【予測】と【境界線の認識】にある。


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このリラックスできる闇から紐解く〈リラックスできる闇の作り方〉について、次の記事でお話していきたいと思います。闇への印象が少しでも変わって頂けたら嬉しいです。


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