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書道家の頭の中を覗きませんか?【没頭】と喜怒哀楽

書道をしている時に考えること。
頭の中の断片をまとめます。

没頭とは

喜怒哀楽、私たちに取り巻く感情に振り回されるこの現実世界で、心の平穏を少しでも取り戻すことは「没頭」だと思います。
「何か悲しいことがあったとき、悲しみを倍増させるのは時間。悲しみを和らげるのは没頭」

忙しいという字は、心(偏)+亡(旁)
誰かが亡くなった時、家族は葬儀の準備でばたばたと忙しくなります。心を亡くします。それは、心を亡くすための日本の古からの知恵がある。人を亡くす悲しみは計り知れないほど大きい。心を亡くすほど忙しくないと保てないほど。だからこそ、あえて心を亡くす忙しさで葬儀が行われるのではないでしょうか。

ぼーーっとしている時間に、あの人との思いで、記憶がよみがえり、悲しみに暮れる、悲しみを倍増させる時間は少なくして、和らげるために、(葬儀の準備に)、何かに、没頭することは人が心を本当になくさないための知恵。心が戻り、受け止める心のゆとりが生まれた時になって、初めて、悲しみをゆっくりと噛みしめる、それで良いのだと思います。

没頭は不完全

そんなことをいっても、私は書道に没頭することで、すべての感情を無にできるかと言われればそうではありません。私は何かに怒っている時、著しく揺らぎます。
あなたが心を特に揺らがせるものは喜怒哀楽の内どれですか?

私は「怒り」です。私は怒りの感情をもつことがあまりないため、一度沸いた怒りを鎮めることが難しい人です。
怒りに気持ちが揺らいでいる時、筆をとっても、集中できず、上の空、当然字に現れてきます。そんな時は、筆をおき、筆をとれるだけの余裕が生まれるまでもちません。たしかに書道への没頭で心が和らぎますが、心を落ち着かせる手段にして、無理に筆をとってもだめなのです。

まとめ

ここまで、喜怒哀楽、没頭、について話してきましたが、一人でも多くの人が、喜怒哀楽とうまく付き合い、おだやかに過ごせるように「没頭できる何か」を大切にしてほしい、それが書道である人が増えていけばさらに嬉しいです。

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