最後まで手放せない本。 『流浪の月』

当たり前ってなんだろう?
普通ってなに?言葉では言い表せない関係。
世の中で事実とされているものが真実とは限らない。
更紗と文の物語が自分の中にぐんぐん浸透してきて、一気に読み終えないと溢れてしまう気がして一気に読み終えました。

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2020年本屋大賞を受賞した、凪良ゆうさんの『流浪の月』。もうすでに多くの方が読んでいるのではないでしょうか。

『流浪の月』を読もうと思ったきっかけは、たまたま聞いていたラジオから凪良さんのインタビュー。そこで作品について説明されていたんです。それを聞いて、読んでみたい!と思いました。(NHKサイトにインタビュー記事載っていたので最後にリンク貼っておきます。ただ、あらすじ紹介がダイレクト過ぎるので、最初のあらすじ紹介は流して見て欲しい。笑)

読んでみての感想、冒頭にも書きましたが、主人公たちを取り巻く社会がみている事実と二人しか知らない真実との狭間で、読みながらずっと考えさせられます。そして、主人公の更紗と文があまりにも危なっかしくて、二人を見守る一人として、本の中にのめり込んでいって手放せなくなる。話が進むにつれて二人の存在がすごくリアルになってくる。最後まで読み終えた時には、視界がクリアになったというか、自分が一皮剥けた感じがしました。

けど、この作品もしかしたら読む人によって全く違った印象を受けるかもしれません。性や暴力など、人によっては暗く重いと感じる部分もあるので。

Amazonのレビューなど見てても、それぞれの見解があって面白いです。読書仲間の母にプレゼントしたので、どんな感想を持つのか今から楽しみです^^

ラジオで紹介されていたNHKのインタビュー記事↓


余談ですが、読み始めた週にたまたま聞いてた音楽がヨルシカで。。これが作品とすごくマッチしてて!更紗と文の世界にずっと浸ってました。(仕事中もたまに放心。笑)

本と音楽をセットにして読むというのも中々面白い。本の紹介と共に、音楽も紹介できたらなと思ったりしています。



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