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10年以上同じ企業で働いていた私が「転職をしよう。」と決心するまでには、様々な葛藤がありました。
その所属企業での60歳以降のキャリアを考えた時、そこでの未来が見えませんでした。転職以外の方法も考えましたが、転職できる最後の挑戦として実行してみました。

キャリアについて振り返り、

リカレント教育の必要性を感じ大学に行きました。

1.転職サイトを利用してみたら

私が登録した転職サイトは最終的に約20社。
初めは誰もが知っている有名な転職サイト数社に登録しました。
それらの転職サイトに高額な費用を支払って求人を掲載できる会社もまた大手企業の割合が高い。
利用した実感は、「学歴」「年齢」などでまず振り落とす現実があります。
雇用対策法で年齢制限による不採用禁止。と明文化されていても実際は違います。また、不採用の理由を教えてくれる企業はありませんでした。
場合によっては「性別」も関係してくるのかもしれません。
私は、書類選考通過という土俵にも乗ることができませんでした。
 
そこで、「女性」「職業」などに特化したベンチャー企業などが運営している転職サイトに登録すると、書類選考を通過する企業が増えていきました。
また、大学卒業前と卒業後で、書類選考の通過頻度は上がっていきました。
最終的にエントリーした企業数は約200社。書類選考を通過し、面接をして頂けた企業は、エントリーした中の10%以下でした。

2.何を軸に転職活動をするのか

業務スキルに限らずこれまでの様々な経験を活かすことができ、事業に少しでも貢献できることで「やりがい」が生まれると考えていた為、事業内容にも注目し、その中で役割が果たせたらよいな。と考えて転職活動をしていました。

3.キャリアコンサルタントとの出会い

大手転職サイトの女性キャリアコンサルタントの方から連絡を頂き面談をすることになりました。一人で悶々と悩んでいた私に、プロからのアドバイスは刺激的でした。残念な事に紹介頂いた求人は、書類選考で全滅。
・躊躇しないで、とにかくエントリーすること。内定を頂いてからでも断ることはできる。
・職務経歴書の書き方が悪い。より具体的に細かく書き、自分をアピールすることを忘れずに。
・業務スキルとして、広く浅い知識があるが、コレと言える深い知識がないと話すと、それがあなたの強み。「もっと自分に自信を持って!」と。
・この年齢だと、別の職種への転職が難しいとも。当然だと思います。
この後、職務経歴書をアップデートしたことにより、書類選考通過の頻度は確実に上がりました。自分を表現することの難しさを痛感しました。

4.転職活動のエピソード

企業の方々と円滑なコミュニケーションができた時は、不採用であってもその企業を応援したいと思う。30代には経験しなかった少し凹む出来事がいくつかありました。  
①あるユニコーン企業
女性限定の転職サイトを通じて、「面接がしたい。」と企業側から連絡。人事担当者は、正社員の大学生(HRを学んでいるのか?)。面接にはその上司も同席していました。面接は(私的には)問題なく進み、1週間以内に連絡をするという事で連絡を待ちました。
2週間経っても何の連絡もなく、心配になった私は、転職サイトのメール機能を利用して連絡するも返信なし。(今までのスムーズな対応と違う…)
次に頂いた名刺にメールをしてみて数日待っても返信なし。
その後オフィスに電話をかけてみたところ、暫く待たされた後、こちらから連絡するからと取り次いでもらえませんでした。
そして、転職サイトを運営する企業に相談し数日経過した後、不採用の連絡がありました。
不採用の連絡を何故期日通りにしてくれなかったのか。未だに謎です。

②中堅小売業
何故か私にヘッドハンティングが。IPOを目指すので、私の経歴を見てある部門の責任者をやってほしいと連絡がありました。
ヘッドハンターの方と面談をすると、トップは「パンチのある人。」と。んーちょっと苦手かも…
週末にその小売業の店舗を3店舗程見学し、前向きに検討していました。
その後、進捗確認の連絡しても「もう少し待ってほしい。」の繰り返し。2ヶ月程経過し、やはり何かおかしいと本当の理由を聞いてみたところ、どうやら私の経歴を開示したところ、トップがお気に召さない模様。
ヘッドハンターからは、「何とか説得するので待ってください。」と。
面接して「あなたは気に入らない。不採用だ。」と言われたほうがすっきりする。と感じた出来事。

③転職サイトあるある
企業側からのオファーに承諾すると、私の詳細情報が企業側に開示されるという仕様の転職サイト(アプリ)があります。
「あなたの経歴を拝見して、是非お会いしたい!面接の候補日を!」と企業側から連絡が。「承諾」ボタンんを押して、丁寧に返信メッセージを書いて「送信」ボタンを押すと、
「この求人は削除されました。」と。無かったことにしないでほしい。
またその求人が再開されるのは、サイトを見ればわかること。

5.転職して半年後

転職活動はそれなりに色々と消耗します。転職活動も終わりを迎え、あるベンチャー企業とご縁があり内定を頂きました。
長年所属した企業とも円満に退社。一部の人には「定年?」
「今の安定した状況から何故離脱するの…」とも。私の挑戦を応援してくれる方もいました。卒業した時のような清々しい気持ちで会社を退職。

転職先では、180度違う環境に度肝を抜かれ、「事業とは?」「組織は?」「売上は?」山積した課題が目の前に。
同時にコロナウィルスが世界を駆け巡っていきました。
4月まで次々と人を採用していたのに、5月末から突然リストラや出向が始まる現実に直面。私の退職も決まりました。

コロナ禍で、企業も個人もこれからの働く環境や働き方についての変革が求められています。
私も、自分自身を見つめ直すところからまた始めていきたいと思っています。



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