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小さな場所を守るため


久しぶりに 「"note" に残したい」と思える感情が芽生えてきたので、拙い言葉ですが、言葉にしておこうと思います。


今日、小一時間ほど、去年受けていた大学の講義を担当していた先生とオンライン上ではありますが、お話させていただく機会がありました。

その先生が紹介して下さった記事をいくつか読ませていただいたのですが、

どの記事にも共通していた主張が、

大多数の人に爆発的にウケる物よりも、一定数の人に常に満足してもらえる物を大切にすべきではないか

ということでした。


アーティストグループやアイドルだとしても、企業だとしても、物だとしても、何かのブランドやジャンルだとしても、この世界に在るもの全てに当てはまることだと思うのですが、

誰しも聞いたことのある、どんな人にも通じる、いわゆる"ポピュラー"なもの

と、

全国的には有名ではないけど、ある一定数の熱烈なファンがいてなりたっているもの

と、2パターンの物が存在すると思います。

皆さんは、普段自分が利用しているお店、自分の好きなアーティストやブランド、どちらに当てはまるものが多いでしょうか。


私は正直前者に当てはまるものの方が多いです。

友達と行くカフェはいつもinstagramで"バズっている"お店を調べて行きますし、アルバイト先も世界中に何百店舗とあるアパレルショップですし、私の好きなアーティストの中の一つである、あるグループのボーカルの人はTwitterのフォロワーが260万人もいるし、毎年行われるドームツアーを満員御礼で埋めるほどの人気があります。

私自身がかなり流行を追うタイプであるというのもありますが、自分の生活においていわゆる名の知られているもの、に囲まれて生活しているような気がします。


でも今、この時期に、私の頭をいつも過るのは後者に属するものだ、ということに、先生から紹介していただいた記事を読んで、気付いたのです。


私は、中学生の頃くらいから、あるシンガーソングライターグループを応援しています。

グループ名やメンバーなどが途中途中変わってはいますが、私が好きな"音楽"の原点は、間違いなくここにある、と思っています。

(色んな人に知ってほしいので、こっそりとYoutubeのURLを貼っておきます。興味のある方はぜひ!)

このグループなんですが、大学の友達や高校の友達にグループ名を言っても、「知ってる!」という声はほぼ返ってきません。

TVや音楽番組のようなメディアに取り上げられることもほぼないようなグループですが、年に1、2回小さなライブハウスでツアーを行い、基本的にYoutubeに演奏動画をアップロードすることが活動の中心となっています。

メディアへの露出が少ないというのもあり、知名度が高い訳ではありませんが、彼らには一定数のファンがついていますし、もちろん私もそのうちの一人です。

私はいつも一人で、彼らのLIVEに行くのですが、一回も心細いと感じたことはないですし、むしろ行く度に毎回「あったかいなあ」と思わされることばかりです。

そこで初めて会った人たちばかりなのに、LIVE中はみんなで声をそろえて歌って、手拍子して、一つになれる空間ですし、メンバーが自分たちで言っているように本当に「世界で一番音楽を楽しむ場所」になっていると思います。

ファンの中には、「LIVE当日急遽予定が入ってしまい行けなくなってしまったのだが、無償でチケットを譲るので、彼らの音楽を聴いてほしい」、とSNSで呼びかける人もいるし、いつかのLIVEで学校の講義の関係で、私がグッズを買うのに間に合わない、とTwitterでつぶやいたら、その時初めましての人で、長い時間並んでいるのにも関わらず、代行料も取らず私の分までグッズを買ってくれた人までいました。

赤の他人であるはずなのに、「同じ音楽が好き」という理由だけで、とても小さなコミュニティではありますが、人々の気持ちがあったかくなって、繋がることができるのです。

私は、彼らの音楽が、

小さいコミュニティだけど、一定数の人に支えられていて、だからこそ、そこに彼らの良さがある

というのを体現しているグループだと私は思っています。

でも、小さいからこそ、困ることも今の状況だと起こってきます。

それが、LIVEハウスの閉鎖 です。

去年、彼らが札幌でツアーを行った会場が、コロナウイルスの影響で営業を終了することが決まってしまいました。

彼らの立った舞台が、一つ、消えてしまったのです。

これに似た状況が、他の業界にも多く起こっています。


小さいけれど、一定数のファンたちに愛されている場所

それを守り、支えること。

また、皆が自由に動けるようになったら、そこに人々が集まるような場所にすること。


本当に自分に出来ることかわかりませんが、

一つのプロジェクトに参加することになりました。

お恥ずかしながら、私の受け取り方のニュアンスが合っているか少し不安です、、(笑)

趣旨や論点がズレているような気もしますが、また今日から、毎日は難しいですが、少しずつ、"書くこと" を続けてみようと思います。



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