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制作記録③ 「ギャルバン!」でやりたいこと

稽古も残すところ数日ですよ!やだもう!
この時期になりますと脳みそから煙を出す系の仕事が一通り終わり、気持ち的にはかなり楽です。劇中で使うものの用意とか、作業も大詰めでございます。残った仕事は俳優と演出です。気張ります。

SHIMAISHIBAI公式から、公演案内の打ち出しがございましたね。皆様、ご覧いただけましたでしょうか。

↑これは当日のご注意点です。ぜひご来場前にご一読くださいませ。
↓こちらが「ギャルバン!」の特徴と言いますか、今回のお話したい内容です。

とゆうことで今日は「ギャルバン!」でやりたいことのお話。

はじめて演劇を見たあの日、無知な私は思いました。「え、舞台ってお酒飲みながら観られへんの?」って

まぁ落ち着いて話を聞いてください。でもほんまに思ったんです。だって長いやん。喉乾くやん。映画見るときのこと考えてください。映画館だってポップコーン食べながらコーラ飲みながら割とリラックスした状態で観るやん。

生やし、やればやるほどスタッフワークとか繊細なことをやっているのが痛いほどわかる。だから観客にはなるべく物語に集中して、妨げにならないようにしてほしいんもわかる。

でも、じゃあ、ライブは?
私、ライブハウスで育ちました。ライブのことなら演劇よりちょっとわかります。規模にもよりますが、ライブも各セクションの総合芸術。でもお客さんは酒飲みながら好きに歌って踊って、フー!とかイエー!とかもっとやれー!とか言いながら、すきなところで拍手したり手をあげたりしながら観るもんでした。

ライブだってもちろん生です。その場で今起こっていること。そして曲は物語です。もし観客の一挙一動が演者のパフォーマンスに影響するならば、演劇と同じのはず。なのに、ライブはOKで演劇はNGなのはなんで。こと演劇になるとこんな一切飲み食いもせず身動きもせず最初っから最後まで真剣に観なあかんって修行かよと思いました。

演劇は、観客が「居ないもの」として扱われることにもとても疑問を持ちました。居るのに。なんで居ないものとして振る舞わなければいけないのか。ライブやったら観客ありきやのに。演劇だって実は観客ありきやんか。なのに、音楽にできて演劇にできない理由はなんなのだろうか。

不満だったわけじゃないよ。ただ、本当に不思議でした。何より、自由じゃないなって思いました。私は理由なく制限されるのが嫌いです。誰かの作ったルールは基本的に疑っています。(無駄な制限で思い出したけど学校ほんまに嫌いやったな、、。先生に「なんであかんの」って聞いたら「校則やから」って言うから「じゃ、この校則なんの為にあんの」って聞いたら「黙って守れ」とか「屁理屈言うな」って言うからマジで話ならんな、お前みたいな奴は一生多めに税金払えってずっと思ってました。)

思考で話がそれましたが、まあ、観劇が不自由なことは普通に納得できるものでした。じゃあ、仕方ないか。でもそれはそれこれはこれで、自由な演劇があったっていいな。やりようがあるなと思いました。

誰かつくらないかなと思ってました。絶対みにいくし、そんなんあったら出たいのになーって。でもだれもやってなくて、あってもバー公演とかカフェ公演とか、テーマパークの客いじりとかで、それじゃないんだよなあって。

そんな演劇がなんでないのか、よくわかんなかった。笑い声やすすり泣く音だけじゃなく、ライブのようにその場にいる観客の体温も歓声も眼差しも、全部一要素にしてしまうような演劇。

ないなら作るかと思いました。私はいつかそうゆうものを作ろう。ライブハウスでライブを見るような演劇!私が観たいもの!

そうゆうことをぼんやり考え始めた頃、別の仕事で「イマーシブシアター(没入型演劇)」とゆうジャンルがあることを知りました。おもしろかった。とてもおもしろかったし、やりたいことや観たい景色に近い気がしました。

自分が求めると、自ずと与えられるようで、その後さまざまな作品や作家さんに出会いますが、影響を受けているすきな作家さんは一様に、ステージに全く収まっていない、舞台上からはみ出まくった飛び出す絵本のような演劇を作られます。私はそれがだいすき。確信しました。第四の壁なんか取っ払って、客席まではみ出てるのやっぱりおもしろい。演劇はライブだ。演劇、ライブやーん!って。

「観る」んじゃなくて「体験」してほしい。どうせだったら更に一歩踏み込んで、作品の中に入ってきてほしい。偉大なる先人から多大なる影響を受け、今、私は作品を作っているわけでございます。

これが「ギャルバン!」やるよってなったときに私が考えていたことです。

もちろん飛び出す絵本が合う作品と合わない作品があるでしょうから、次の作品はどうするかわかんないけども。「ギャルバン!」に関しては合う。ぜひ、ライブハウスに「ギャルバン!」とゆうバンドを観にきてください。そして、自由に楽しんでほしい。

  • 当日、会場にSHIMAISHIBAIの文字はありません。「ギャルバン!」というバンドのワンマンライブ会場としてオープンいたします。

  • ライブシーンは写真/動画の撮影OKです。

  • 撮ったものは「#ギャルバン!」をつけてSNSへ投稿OKです。

  • 立ってみるか座ってみるかをお客様にお任せします。椅子のご用意はございますのでお好きな場所に椅子を置いてお座りください。先着順です。※上演時間は85~90分を予定しています。

  • ドリンクを飲みながら観劇できます。※会場のバーでご購入の飲料のみ

  • ライブハウス全体がアクティングエリアとなっています。近くに推しが来るかもしれません。

  • ライブ中はノってOK立ってOKです。※周りのお客様へのご配慮をお願いいたします。

いろいろ考えて作ってますが、初めてですし正直うまくいくかなんてわかんないのよねえ。困った困った(鼻ほじほじ)。
でも、今まで観てきた作品と、自分が出演した時に観た景色が私をそこまで不安にさせません。お客さんの想像力と楽しみたい気持ちを、私は信じてます。物語を私たちが信じさえすれば、お客さんも信じてくれるって知ってます。でももし困ったことがあればすぐ教えてくださいね。

稽古場でみんなに聞きました。観劇時に飲酒ができないとか、自由が少ないルールになっているのってなんでだと思う?って。だいたいが「リスクがあるから」という回答でした。私もそう思います。

私は自由を愛してます。それは、権利と責任をセットで考えているからです。みんなそうだと信じます。自分が楽しければいいなんて人はいないと信じます。私は自由でたのしい場所を作りたい。思いやりあって、一緒に楽しい時間を作りましょう。よろしくお願いします!

公式からあんまり荒いこと言えないのでここで言いますが、自由をはきちがえた周りのお客さんの害にしかならない人は普通に怒りますし叩き出します。私が。もちろんお金も返しませんですです。

明日もかけたらかく!長いねん!長なるんなんでやねん!!!


《ご予約フォーム》

《チケット》※全チケット別途ワンドリンク代500円

・一般(¥3,500)
観劇チケット 

・プレミアム(¥7,500)
 観劇チケット+豪華景品つき
特典内容:サイン入りTシャツ、音源データ、動画データ、ステッカー、公演映像エンドロールにお名前掲載

・Aチケット(¥6,000) 
観劇チケット+A特典つき
A特典内容:サイン入りTシャツ、音源データ、ステッカー

・Bチケット(¥5,000) 
観劇チケット+B特典つき
B特典内容:サイン入りTシャツ、ステッカー

・Cチケット(¥4,500) 
観劇チケット+C特典つき
C特典内容:音源データ、ステッカー

・U18割(¥3,000) 
18歳以下の方限定観劇チケット ※当日要身分証 

・遠方割(¥3,000)
一都三県以外からお越しの方限定観劇チケット ※当日要身分証 

お支払方法:当日精算 ※現金のみ

《公演スケジュール》
9月2日(金) 19:00
9月3日(土) 13:00 / 18:00
9月4日(日) 12:00☆ / 17:00
(全5ステージ)

☆…楽曲制作者「森良太」さんと、脚本・演出の藤井千咲子のアフタートーク(終演後20分程度)

《会場》
六本木BIGHOUSE
東京都港区六本木5丁目18-2 大昌第二ビル B1
https://www.bighouse.tokyo/

《キャスト》
重松文
藤井千咲子
 (以上、SHIMAISHIBAI )

 大垣友(マチルダアパルトマン、第27班)
 阿久津京介(DULL-COLORED POP)
Ayano
神近梨子
白山治輝 

《お問い合わせ》
info@shimaishibai.com

いつも読んでくださりありがとうございます。 サポートしていただけたらとってもとってもうれしいです。 個別でお礼のご連絡をさせていただきます。 このnoteは、覗いて見ていいスカートの中です。