婚約者と別れました・障害者が結婚するということ

 前記事を知らない人に説明しますと、私は統合失調症を患っておりましたが、マッチングアプリで彼氏を見つけることに成功します。で、同棲して、指輪を渡されたのですが、私の浮気だりなんだり騒動を挟み、別れることにしました。

 別れられてすっきりしました。

 私の浮気の話を先に説明しますと、SNSで遭遇した虐待を受けている男の子に感情を偏らせすぎてしまい、「好きだ」「愛している」などと好意の言葉を慰めのように言ってしまい、彼氏が「それは浮気だ」と判断したという話になります。その子とは会ったこともありませんし、会うつもりもありませんし、せいぜいニ~三週間の仲でした。

 くわしくはリンク先のPDFで読めます。


 その浮気事件があったときに私は平手打ちをされたわけですが、そのときは私に非があるとわかっていたので、まあいいかと思いました。暴力を振るわれるのもまあ致し方なしといった具合です。

 で、最近、セックスレス(とはいえ一か月に一回くらいはしていた)だったのですが、「晩ご飯片づけたらセックスしてあげる」とテキトーに言ったところ、彼氏が真に受けました。ええ、失言ですね。
 よく考えたらその日はホワイトデーのマカロンを買ってきてくれたので、彼氏本人はそういう雰囲気だと思ったのかもしれません。
 でも行為前にキスしている途中になんだか白けてしまい「やっぱりセックスしたくない」と伝えたところ、「キレそう。殴りたい」と本気で言われました。

その日は別々の部屋で寝て、なんだか殴りたいというのも怖いので、実家にしばらく避難することにしました。

「しばらく別で夕食を摂ろう」と、彼氏からLINEが入っていました。
夜、彼氏からLINEで「どうしたい?」と言われ「別れたい」と言いました。

 というのもその実家に帰った日に、親に浮気して殴られたことを正直に話したところ、「結婚もしていないのに、殴る男は、結婚したら妻を自分のものだと思い、暴力が悪化する」というのでした。私の友達二人に話しても、同じことを言いました。「相手が悪いからって暴力は振るったらいけないってちゃんと子供たちに教えてるからね」と児童相談所で働く友達は言いました。
 だいたい周囲の人が与えてくれる助言が一致している場合、聞かないとヤバイことになると経験則でわかっていました。友達の勘・親の知見は無視できません。別れることにしました。気持ち的には彼氏のことが好きだけど、このまま付き合っていても本当に仕方ないです。

 彼氏のことで気になっていたことがあります。

・自分の事、自分を愛してくれない彼女に尽くすいい彼氏と思っていること
・自分は被害者だと思っていること
・元カレのことを粘着質に引き合いにだす
・浮気のことを粘着質に引き合いにだす

「障害者だからって俺だっていろいろ我慢しているのに」と言われたことがあります。

 フツーの人の発言ですね。べつに障害者を障害者として差別して生きていける人なら、そんな考えでもいいんじゃないですか。

 でも彼氏は障害者と結婚しようとしてる人だよね?
 そんな考えで済むと思ってるの? と思いました。

 彼氏の器が、ただただ狭くて私を受け止めるようにできていない、そんなふうに感じましたし、ほかの人にもそう言われました。

 正直、私は障害者手帳を受け取っているし、障害年金ももらっていますが、認識としては永く治らない風邪をひいたような気分でいます。この病気は再発する恐れもありますが、基本的には投薬を真面目に続けていれば日常生活を送れる病気です。
 初対面の人には説明しなければ、私は薬を欠かさず飲まなければならないだけの普通の人に見えるでしょう。
 職場も部署で一番偉い人と、私が自ら話した同期の一人しか、私が障害者手帳などを持つ精神疾患者であることを知らないはずです。

私はたしかに病気を患って、それは国が認める障害者の枠に入る病気です。でも障害者というのが私を構成するすべてなわけではありません。むしろ「障害者」という単語はアイデンティティとして認識をしていません。認識しているのは「統合失調症患者」です。

 私はただ病気なだけなのです。そして浮気をしてしまったりするのは、病気のせいではなく、ただの人格の問題とそのときの巡り合わせが悪かっただけです。だってあの子以外の人だったら、私は浮気しませんでした。あの子が好きだったんですね。慰めてあげたかった。それだけでした。

 その思考すら、障害者として歪んでいると彼氏には指摘されましたが、そういうわけではないと思います。恋愛をしていたのだと思います。文字だけでこんなに好きになれるなんて、不思議でしたが、とても幸せな記憶でした。

 とはいえ、別れたから、その子と連絡とれるじゃん、とはなりません。
 もう会わないほうがいいとわかっているので、連絡しません。

 その子を慰め続けても、未来がありませんなにもかも。わざわざ接触して、悲惨な目に自分から遭いに行く必要なんてどこにもないのです。

 私は普通の女性として扱ってくれる男性に出会いたかったみたいです。
 この時代にそれは贅沢かもしれないですね。でも、まあ、夢をみるのは自由ですから。

 おやすみなさい、みなさん

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