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人生は十人十色 〜自分らしくいこう〜

このたび刊行されたエッセイ集に、応募していた作品が掲載されました。 
初めてのことです。
30人のエッセイが一冊に束ねられたものです。


ちょうど一年前の今頃は緊急事態宣言により仕事が2ヶ月間休業となりました。
その中で、自分のこと、人のこと、仕事のこと、いろんなことを見つめ直しました。
これまでのことやこれからのこともたくさん考えました。

ごちゃごちゃの頭の中を 引き出しを整理整頓するように一度ひっくり返し、いらないものを捨てて自分に必要なものをひとつひとつしまい直すように書き付けていきました。

そこで気づいたことは、
言葉を大切にしたい ということと、
書くことが楽しい ということでした。

この機会に何か思い出になることをしよう と考えてエッセイや短歌のコンテストに応募してみることにしました。
その挑戦こそが思い出になると思ったのです。

はて、、エッセイとは ? 
いざ原稿用紙という非日常物を目にしたとたん、かしこまって身構えてしまい、なんだか急に自信がなくなって その定義を調べるところからという頼りなさ。

“思うがままに書き記した文章”

そのあっさりと潔い答えが安心させてくれました。
珍しく丁寧に時間を割いて 真面目に取り組みました。

仕事も日常に戻って もうすっかり忘れていた頃に、入賞の通知をいただきました。
ただただ驚いて、しばらくぼーっとなりました。
そうして、ほのかなはずの思い出は 確かな形として残していただけることとなりました。


生きていたら、いいこともあるんだなぁ…

そう思った時、むかし母がよく言っていた、
「 なんでもやってみなわからへん 」
そんな言葉がよぎりました。

信じて進んでみることが大事なんだと、臆病な私に教えてくれていたのだと思います。
あまり細かいことには拘らない母ですが、何かを信じる眼には 妙な説得力がありました。

「 買ってみな当たらへん 」
そう言って、もう何十年も買い続けている宝くじは ひとつも当たった試しがないのだけれど、そこは愛嬌でサラリと流すのも母のチカラ。
「 そんなこともあるねん 」
…  どっちに転んでも逞しいわけです。



いつも後回しにしていた自分自身のことを大事にできる場所を探して、教えてもらったのがnoteでした。

思い切って始めてみると、ここには想像を遥かに超えたたくさんの方が、それぞれの人生を生きていて、さまざまな形で自由にことばやアートでその歩みを表現されていました。

人生いろいろ
まさに十人十色です。

その多彩さに衝撃といってもいいくらいの刺激を受けました。
自分は今までとても狭いトンネルを走っていたような気持ちになりました。

わたしも自分らしくいこう、そう思いました。

人生は 誰のものでもなく自分のもの、その時間の流れはずっと自分の心との二人三脚なのだと思います。


掲載が決まって出版社の方とお会いした時に、
「 技術も経験もないし、自分の文章がいいのか悪いのかもよくわからなくて」
そんなお話をすると、
「 大事なのは気持ちが伝わるかどうかですよ」
と言って自信をもたせてくださいました。

「 伝わりましたか?」か弱く尋ねてみると
「 伝わりました 」と大きく笑ってくださいました。

「 好きならこれからもどんどん書き続けてください」
その言葉に勇気をもらい、なにか救われたような気持ちになりました。

やっぱりこの時も「 やってみなわからへん 」が奥の方から聞こえました。つまりは、「 やってみなさい 」ということなのです。


週一ペースではありますが、4ヶ月続けてきました。
こうして読んでくださる方がいることが本当に嬉しいです。
書くのにも読むのにも もどかしいほど時間がかかってしまいますが、これからもたくさんの方の言葉に触れ合えるのを楽しみにしていきたいと思います。


今回、自分の文章が活字となって 一冊の本の中に収められた感動は、味わったことのない不思議で貴重な体験でした。

みんないろんなものを抱えながら生きています。
読んでくださった方が、大切な人を思ったり、何かに気づいたり、少しでも光を感じてもらえたら嬉しいなと思います。


それではどうぞよい一日を、よい一週間を。



#18.  『 人生 』

⭐︎さしかかる遠心力にのまれつつ二人三脚 百年時代

⭐︎針穴は小さくなってゆくばかり差し伸べられるのあたたかさ
          ー ちる ー

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