鳥を応援する 探鳥会レポート<K山編>2/3話 2024年3月
先日、ニコ支部F分会の探鳥会に参加しました。
場所はK山です。
K山は地元の人に信仰された山で、ふもとの公園には森と池などがあります。
山と水辺、両方の鳥が期待できるいい所です。
河津桜にたくさんのメジロが来ていました。
メジロ撮りを楽しんで、ふと見たら、先頭が歩き始めていました。
私は慌てて追いかけました。
先頭は進み始めたのですが、ほとんどの参加者が河津桜から離れられません。
先導さんは
「だいじょうぶかね?」
なんて言いつつ、どんどん先に進みます。
地面から飛び立った鳥を見つけました。
「シメ」
それを聞いた先導さんが戻ってきて
「どこ」
「そこの木の、あ、飛んだ」
シメはさーっと飛んで少し離れた背の高い木に止まりました。
「これは分かりやすい!」
先導さんがシメにスコープを合わせて、後から来た人に見るように促しました。
先導さんのすぐ後にいた数人はどうやら初心者のようでした。
交代でスコープをのぞいて何やら感心しています。
「こんな鳥もいるのね」
「よく見るとかわいいね」
鳥にお礼を言う礼子さんは
「かわいいよ、ありがとう~」
と、シメに手を振っていました。
さらに進むと、また地面から飛び上がって木に止まった鳥がいました。
見てみたら、こちらもシメでした。
後から来た参加者が私に気付いて立ち止まり
「シメ!」
「そこの細い木の、右の枝」
お互いに教え合ってくれたので、鳥の居場所を教えるのが苦手な私はとても助かりました。
先導さんたちが
「シメが多いですね」
「渡りの時期が近いから集まっているんだろう」
と話していました。
山頂に向かう途中、ハイキングコース脇に笹藪があり、その中を鳥が飛ぶのが見えました。
「何かがいます」
じっと様子をうかがっていると、茶色い鳥が飛び出して道を横切りました。
「ヤマガラ!」
周囲にいた人たちが見つけた鳥の名前を呼んでいきました。
「エナガもいます!」
「シジュウカラ!」
カラ類の混群を見送りました。
少し歩いたところで礼子さんが耳をすませました。
「ウグイスが鳴いていますね」
私も頑張って耳をすませたら
「ほっ、ほけっ」
という感じの声が聞こえました。
「ほけっという感じのやつですかね」
「そうです、もう少しだよ、がんばれーって感じですよね」
礼子さんは「がんばれー」とウグイスの声に手を振っていました。
やがて探鳥会ご一行は山頂に到着し、ここで休憩にしました。
3につづく。
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