探鳥会レポート<G園編>2/3話 2023年1月 野鳥七福神はどこに
先日、ニコ支部O分会主催の探鳥会に参加しました。
集合場所はG園という子ども向けの施設です。
この日は、指定した7種類の野鳥に全部に会えたら大吉という遊びをしながらの探鳥会でした。
名付けて「野鳥七福神」です。
園内に入って足を止めます。
背の高い木の上の方に小鳥が飛び移っていたのです。
遠いのに、鳥が見えた人が「カワラヒワ!」と、鳥の名前を言いました。
ある女性が人差し指を口元に当てて、静かにするよう合図をしました。
茂みを指す、静かに、という仕草を繰り返します。
伝言ゲームのように、鳥の名前がささやかれました。
「…シロハラ…」
こんな公園に入ったぱかりの駅前広場みたいな場所にシロハラがいるんだとビックリしました。
参加者が多かったので、みんなはゆっくり静かに茂みを囲みました。
それはほとんど包囲網でした。
我慢できなくなったシロハラがババッと飛び立って逃げていきました。
ちょっとかわいそうでした。
目ざとい人が鳥を見つけて追いかけていきます。
「シメ!」
シメはさっさと飛んで逃げていってしまいました。
参加者は満足そうに
「野鳥七福神、ひとつ目」
と、頷きあっていました。
探鳥会ご一行はつづら折りの山道を上がって展望台を目指しました。
展望台には寄らず、そのままさらに山の上を目指しました。
本来は山の上に行けたようなのですが、感染症が流行してから道が途中で閉鎖されてしまったそうです。
その閉鎖された手前まで行きました。
そこから振り返ると、遠くまで眺めることができました。
遠くに見えるA山は雪で真っ白でしたし、ものすごく遠くにある市役所ビルなども見えました。
猛禽類が飛んできて、眼下の森の中にすごいスピードで落下していきました。
エサを見つけて狩りに向かったのだと思われます。
「あれはオオタカ」
ほとんどの人がよく見えませんでした。
「もう一回、来ないですかね」
気の利くオオタカはまたやってきて目の前をすーっと通過していきました。
参加者は大喜び。
「初めてオオタカの裏側を撮った!」
その人が言うには、いつもは下から撮るので、おなかとかせいぜい横顔なのですが、初めて上から撮ることができたそうです。
山道を歩いたので、ジョウビタキやカケス、モズなど、野鳥七福神に次々と会いました。
「残るはカワセミだけだね」
そう言って探鳥会ご一行は貯水池に向かいました。
3につづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?