鳥が多すぎてこまる 探鳥会レポート<Sの森編>2/3話 2023年11月
先日、ニコ支部S分会の探鳥会に参加してきました。
場所はS総合公園内にあるSの森です。
去年は紅葉がとてもきれいだったのだそうですが、今年は11月に入っても暑い日が続いたせいか、茶色っぽいです。
それを残念に思いながら探鳥会ご一行は進みました。
ゴルフ場との境にある灌木にカシラダカを見つけた人がいました。
その下には涸れた川が流れていますが、ここだけ少し水が流れていました。
水浴びをしたいシジュウカラやヒガラが枯れ草の間をちょろちょろ移動しているのが見えます。
シジュウカラやヒガラもみたい、カシラダカもみたい!
木の上の方ではカケスがバサバサ飛ぶので、集中力をカケスに持って行かれます。
鳥が多すぎてこまる!
ぜいたく!
枯れた川の上流には池があって水が満ちていました。
ここにはオシドリが来るのだそうですが、今季はまだ来ていないようでした。
池から南に進み、階段を使って一段下に降りました。
一段下は平らに整備されていて、キャンプ場になっていました。
キャンプ場を抜けると東屋があって、池を見下ろせるようになっているのですが、ここで休憩をすることになりました。
池の周りに5人ほど大きなカメラを持った人たちが待機していました。
探鳥会参加者のひとりが事情を知っていて
「あの中にうちの親戚がいてさ」
「あいつはゆる支部に入っているんだ」
私はニコ支部とゆる支部を掛け持ちしていますが、その人の顔に見覚えはありませんでした。
ゆる支部会員だけど探鳥会には顔を出さない人なのかも。
今、ちょうど珍しい鳥が入っているのだとその人は教えてくれました。
探鳥会ご一行は東屋で休憩しながら池を眺めたり、水分補給をしたりしました。
特に珍しい鳥とやらは出そうになかったので、探鳥会ご一行は進みました。
「今日はまだジョウビタキを見ていないね」
そんなことをつぶやいたら
「ジョウビタキ、いてもいいよね」
みんなでキョロキョロ。
ここにはよく来ているらしいご令嬢が見つけてくれました。
「この辺にジョウビタキがいるんだけど」
「そこ」
「メスだけど」
下草がきれいに刈ってあって、隠れる場所がないような林の中、ちょっとした茂みににジョビ子さんがいました。
せっかくなので近くから撮ろうとしたのですが飛んで逃げられました。
少し歩いたところで小鳥が飛び交うのを見つけました。
「シジュウカラ」
「エナガ」
「ヤマガラ」
「コゲラ」
「ん?アカゲラがいませんか」
「アカゲラ、いるね」
ベテランさんがアカゲラの居る場所を教えていました。
「斜めに伸びているくねくねした木の左側」
アカゲラは2羽いたみたいで
「私が見ているのは違う子みたい」
探鳥会ご一行はアカゲラをみんなで見ようと教え合いました。
アカゲラは何度か飛んでくれたので、みんな鳥に気付くことができ、見られたと思います。
みんながアカゲラに満足した頃、大きなカメラの人が近づいてきました。
「何か、いたかい」
これには私が答えました。
「アカゲラとエナガです」
「なんだ、そうかい」
その人は待っている鳥が出たのではないか、心配になって来たみたいでした。
この時のやりとりで、私が探鳥会の後にここで鳥撮りに混ざっても特に怒られないなと確信しました。
3につづく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?