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鳥見散歩<T村編>2/2話 2023年8月 静かなお堂にて
先日、鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんとT村へ行ってきました。
T村は標高1,000Mの農村です。
次に向かったのは木の多い場所で、広い場所を見つけて車を停めました。
モカさんがスマホのアプリを起動して
「これがこのあたりのクマの目撃情報」
「クマに会ったら、背中を向けずにゆっくり後退ね」
クマに詳しいモカさんでした。
少し進むと、小さな川が流れていました。
植物が生い茂っていて、哺乳類が水を飲みに来そうな場所でした。
クマも来そうです。
モカさんが
「コゲラ」
そう言ってコゲラの場所を教えてくれたのですが、私がカメラを構える前に飛んで行ってしまいました。
ヒヨドリとウグイスが鳴いているのが聞こえました。
木の葉が多くて、鳴き声の主はよく見えませんでした。
次に向かったのは観光地として一般に開かれているお寺でした。
大きな駐車場があるのでそちらに車を停めると、駐車場近くの松のてっぺんに鳥がいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1691157435388-AXecW2dZEo.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1691157531605-tFRnl1fMbv.jpg?width=800)
「ホオジロ」
ホオジロは青い空に向かって鳴いていました。
雲が好きなモカさんは、雲が虹色になる彩雲を見つけました。
その色は淡く繊細な色だったので、私のデジカメでは撮れませんでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1691157466735-9UWamZfGjg.jpg?width=800)
駐車場から階段を降りて、お寺へ。
240年前、大きな災害で村が土砂に埋もれたとき、このお寺に逃げた人だけが助かったと言われています。
その当時のままのお堂が、あちこち修繕された跡を残しつつ、大事に残されていました。
遠巻きに見ていたら、モカさんが
「行ってくれば」
というので、お堂の前に進み、手を合わせてきました。
モカさんは手を合わせないのかと思ったら、私の斜め後ろ隣でちゃんと手を合わせていました。
気持ちの優しいモカさんは被害に遭った人を思って泣きそうだったのかもしれません。
静かで、居心地のいい場所でした。
居心地が良かったので、日陰の涼しいベンチで、買ってきたお昼を食べました。
グア グア
それは、あまり聞かないカラスの声でした。
ただ、探鳥会で似たような声を聞いたように思いました。
「今の、ホシガラス?」
「ハシブトガラスでもハシボソガラスでもなかったから」
「ホシガラスって、白い点々の模様なの?」
「そう」
周囲を探してみたけれど、鳴き声の主は見つかりませんでした。
結局この日は、ジョウビタキやノビタキには会えませんでした。
もう少し情報を集めてから、またチャレンジしようと話して、帰路につきました。
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