霧の向こうへ 観察会レポート<K峠編>1/3話 2024年7月
先日、みやま会の生きもの観察会に参加してきました。
場所はM峠からK峠です。
実に梅雨らしく、天気予報には傘マークが並んでしました。
前の日に見てみたところ、午前中は雲のマークが並んでいるので大丈夫だろうと思いました。
一つ目の集合場所である交流センターに到着しました。
顔見知りの方が多く集まっていて心強く思いました。
今回は車で乗り合わせて移動するそうです。
私がお世話になったのはサチさんで、同乗者は鶯さん、雪のように色が白い白雪さんでした。
鶯さんは「うぐいすだけ知っているから鶯」と名乗ったのですが鳥のウグイスとの混同を避けるため漢字で書きます。
4台ほどの車に乗り合わせて出発し2つ目の集合場所を目指しました。
途中、有料道路を通行します。(このための乗り合わせでした)
車は山道を進んで2つめの集合場所である自然資料館に到着しました。
土砂降りの雨で、車から降りるのをためらいました。
「天気予報ではくもりだったんだけど」
雨雲レーダーを見ると雨雲が少しかかっただけのようです。
集合時間の頃にはあがるようでほっとしました。
トイレ前の廊下に屋根があったので、そこで他の人の到着を待つことにしました。
役員から
「施設を見ていてください」
と、案内があり、自然資料館に入って展示を見ました。
雨が小やみになった頃。
参加者が集まったところで、改めて車に乗り合わせて出発となりました。
先頭車は道が広くなったところで停まりました。
後続車は前の車の隣に停めて、車から降りました。
少し先は白い霧の中です。
ホーホケキョ
高い山に来ても、人里と同じようにウグイスがさえずっていました。
「ルリビタキの声がする」
耳を澄ますとピッピッという声がしました。
道路を渡って車を停めたのとは反対側を見ましたが、ここも同じように周囲は霧で白いもやの中でした。
ピチュピチュピチュ
鳥の鳴き声が聞こえます。
それを追いかけて、また道路を渡り、霧の彼方を見ました。
鳴き声をたどった先に役員のSさんがいました。
「可愛い声がするんです」
「ピチュピチュっていうのはルリビタキ」
「あ、これ、ルリビタキ?」
視界はますます白くなっていました。
鳴き声だけ楽しんで、また車に乗って移動しました。
こんな感じで、M峠を計3箇所を回りました。
結局、視界が悪すぎて、霧の向こうの鳥の鳴き声を楽しんだのでした。
2につづく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?