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探鳥会レポート<M谷編>2/2話 2022年12月 鳥は藪から藪へ

    先日、ゆる支部主催の探鳥会に参加しました。
 場所はM谷という人里離れた山の中でした。

 探鳥会ご一行はM谷の林道を歩いて進みました。
 ここは役員であるSさんのおすすめ場所で、近寄ると鳥が飛んで少し先のやぶに隠れる、だからまた鳥に会える、だそうです。

見付けやすい、ホオジロ

 Sさんはキョロキョロ。
 「ミソサザイの声が聞こえるような……」
 そう言って崖の上を眺めていました。

 反対側は谷底になっていて、川が流れています。
 下にミソサザイがいるなら分かるような気がしますが……。

 Sさんが
 「いた、ミソサザイ!」
 そう言って上空を指したのですが、私に見えたのは黒い点がどこか遠くへ飛んで逃げていくところでした。

 少し先を行ったらSさんがまた
 「ミソサザイ!」
 と、言いました。

 「ミソサザイがガードレールに止まっている!」
 「えー!」

 慌ててカメラを操作したのですが、間に合わず、ガードレールを残してミソサザイはどこかに消えました。

 ミソサザイがガードレールに止まっているなんて初めて耳にしました。
 惜しかったです。

 崖が崩れないようにコンクリートで固めてあるところで一行は立ち止まりました。
 「そこにカヤクグリがいます」

 私を含む、大半のメンバーは見つけることができません。
 カヤクグリは周囲の景色(枯れ葉の中)にきれいに消えていたのでした。

ぜんぜん見つかりません

 その人は根気よく教えてくれました。
 「へこみに葉っぱが貯まっているでしょ、その2メートル下の枯れ草の下」

まったく見つかりません

 ここまで教えてもらっても分かりませんでした。
 侮れない、カヤクグリ。

 せっかくなので、カヤクグリがいたと思われる場所を撮ってみました。
 私の他にもカヤクグリを見つけ出せない人が数人いたので、ちょっと安心しました。

 だいぶ進んだところでUターンしました。

 行きに鳥を見かけたあたりで足を止めて、もう一回出てこないかなと待ちます。

 目の利く人には鳥が「ベニマシコ!」「ルリビタキ!」と見つかるのでしょうけど、私には「黒いピンポン球が横に飛んだ」感じでした。

ホオジロ

 遅れてきた人も帰り道に合流し、駐車場まで戻ってきました。

 ゆる会長の
 「鳥合わせをします」
 という号令で集まりました。

 「ルリビタキ、いましたね」
 「ミソサザイ、いましたね」

 私には見えなかった鳥が次々にカウントされていきました。

 ゆる支部は今回が今年最後の探鳥会です。
 来年の探鳥会予定の発表もありました。

 「みなさん、お疲れ様でした」
 「良いお年を」
 「ありがとうございました」

 こんな感じで解散しました。

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