探鳥会レポート<M公園編>2/2話 2023年1月
先日、ニコ支部T分会主催の探鳥会に参加しました。
集合場所はM公園です。
探鳥会ご一行はスワンボートの受付前を通過しました。
気がつくと先頭集団が足を止めて、木の上のほうを見上げています。
見えた鳥の名前をみんなで挙げていきます。
「シジュウカラ」
「コゲラ」
「メジロ」
小さな鳥が集まって混群を作ったいたのに遭遇したようです。
コゲラは小さなキツツキなのですが、しばらく近くの木にいて、一行を楽しませてくれました。
さらに歩くと、また小鳥の混群に遭遇しました。
池のすぐ近くの枝に止まったシジュウカラはちっとも逃げようとしません。
道路に近い方の木に止まったコゲラはいろんな枝に飛び移るのに忙しくてにんげんなんて気にしません。
「さすが、公園にいる鳥は人の気配に慣れているね」
感心する探鳥会ご一行。
カラスがやってきて
「カラスがみかんみたいなのをくわえている」
「そこの塚にみかんが供えてあるよ」
探鳥会ご一行がカラスに注目し始めたら、カラスはさっさと逃げました。
最後尾になってしまったので、慌てて先に進むと、先に行った人が手招きをしていました。
なにか珍しい鳥がいたのかもしれません。
近寄ってみると
「モズがいます」
とのことでした。
その方はモズ好きだったようで
「モズに会えて良かった」
そう言って先に進みました。
モズを見た喜びを共有したくて待っていてくれたようです。
池を一周して、役員が
「カケスを見に行ってみましょうか」
そうに言いました。
公園の北が森になっていて、カケスがいるのだそうです。
遊具のある広場の横を歩いて公園の北に着きました。
そこには大きなカメラを構えた人が何人も来ていました。
役員の方に聞くと、ここでエサで呼び寄せて、カケスを撮っているのだそうです。
デカカメラの人に「俺はあんたにこの間会った!」と、いきなり言われました。
出たよ、ヤラセ写真しか撮れない人たち!
見栄えのいい写真を撮りたいだけなので、手段を選ばないところが苦手です。
できれば関わり合いになりたくないのだけど、探鳥会の皆さんに迷惑がかからないように
「そうですか~」
と、てきとうに返しました。
役員が空気を読んだのか
「探鳥会なのに、エサで呼んだ鳥を見るのもどうかな……」
「では、ここで鳥合わせをします」
と、宣言しました。
鳥合わせは、探鳥会で見た鳥を照らし合わせる作業です。
「シジュウカラ」「はい」
「コゲラ」「はい」
「ハシブトガラスに気がついた人、いますか?」
実は私、noteのためにメモを取っていて、ハシブトガラスの声を聞き、名前を書き込んでいました。
メモしながら「ハシブトガラス」とつぶやいて、隣にいた人と「ちゃんとこれも数えなきゃね」と会話したのです。
そっと挙手して
「鳴き声を聞いたと思います」
遠慮がちに言ったところ
「うん、いるはずなんだ」
そう言って、観察した鳥としてカウントしてくれました。
こういう時に肯定してもらえるとかなり嬉しいです。
それがカラスでも。
「カケスを見たい人は、残って見ていってください」
そう事務連絡があって、探鳥会はこれで解散となりました。
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