探鳥会レポート<K山編>2/2話 2023年4月 カワセミファースト
先日、ニコ支部F分会主催の探鳥会に参加しました。
場所はK山で、地元の人の信仰を集めた山です。
鳥はあまり出ませんでしたが、ニコ支部の代表が
「この辺にはサンコウチョウが巣を作ったことがあるんだよ」
なんて気さくに声をかけてくれました。
「えっ、サンコウチョウは杉林にいるイメージでした」
「うん、杉林にいることが多いけど、巣はこういう所に作るんだよ」
「へー」
周囲は広葉樹も針葉樹も混ざっているような、植生の豊かな森です。
サンコウチョウは、夏に会ってみたい憧れの鳥なので、いい話を聞いたと思いました。
探鳥会ご一行は、一気に山を下ってふもとの貯水池に行きました。
ここにはオカヨシガモがたくさん休んでいました。
次に隣の池に移動しました。
Sさんに
「この間、ここに来たときに、カワセミが巣穴を掘っているのを見たんです」
カワセミがバタバタ羽ばたいて、クチバシで崖を掘っていた様子を話しました。
そんな話をしているうちに目的の池に着きました。
「カワセミがいるよ」
そうに声をかけてくれた人がいて、大急ぎで池の囲いに向かいました。
池付近の枝の上に、ちょこんとカワセミ。
「分かりました?」
「ううん」
Sさんは見付けられないらしい。
「そこに松の木があって、その根元の方、Yの文字みたいな枝があって」
私はメモ帳に木の枝を描いて、丸を付けました。
「この辺にいる」
Sさんが双眼鏡で松の木の下を見て、木の枝を見付けて、背中の青い小鳥を見付け出したのを私はちゃんと横目で見ていました。
Sさんはビクッとしたあと、キラキラした笑顔をこちらに向けてくれて、でも私の撮影の邪魔にならないよう声をかけないでいてくれました。
初めてカワセミを見る人は、みんないい反応をしてくれるので、とても好きだな。
カワセミの巣のある崖を案内しました。
「あの辺り」
「草で覆われて見えないけど、カワセミのフンで白くなっているから、あそこでいいと思う」
Sさんは
「カワセミの巣って(フンで探せるから)分かりやすいですね」
なんて感心していました。
「5月の下旬頃にカワセミのひなが見られるようになると思う」
「楽しみですね」
探鳥会ご一行は集合場所に戻りました。
戻る途中、竹やぶでキジバトが飛んだのを見たような気がしましたが、誰も足を止めませんでした。
庭園内にある丘の上で鳥合わせを行いました。
探鳥会で見た鳥を照らし合わせる作業です。
「オカヨシガモ」
「カワセミ」
なぜか役員さんが
「あら?」
「キジバトを見た人はいませんかね」
こう参加者に呼びかけました。
キジバトを見たので手を挙げてみたところ、もうひとりが「声を聞きました」と手を挙げました。
複数の証人がいたため、キジバトが観察できた鳥に加えられました。
こんな感じで探鳥会は終了しました。
(参考)こちらは、カワセミが巣穴を掘っているのを目撃した時の記事です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?