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ものまねカケス 探鳥会レポート<A公園編>2/3話 2024年2月

 先日、ニコ支部K分会の探鳥会に参加してきました。
 場所はA公園という低い山が集まった公園です。

 探鳥会ご一行が進むと、やがて展望広場に出ました。

 展望広場あたりから、来た道を見下ろした人が声を上げました。

 「ルリビタキ!」
 「今、遠くに逃げちゃったけど」

 みんなで探してみましたが、見つかりませんでした。

 展望台広場にある看板を見たりしていました。

 なにげなく斜面を見下ろした人が
 「いました!」
 「青いルリビタキがいました!」

 みんなで探してみましたが、やっぱり見つかりませんでした。

 展望台にはハシブトガラスとハシボソガラスが一緒に止まっていました。
 さっそく詳しい人が2種の見分け方を教えてくれました。

ハシボソガラス

さっきまで
ハシブトガラスがいたらしい

 他の地区で役員をしているベテランさんが駆け寄ってきました。
 その人はいきなりガックリと肩を落としました。

 サシバという猛禽類の鳴き声がしたので、慌てて声の主を探したら、カケスがサシバの鳴き真似をしていたそうです。
 「カケスの鳴き真似だった・・・」

カケス
特技はサシバのマネ

 周囲にいた人は
 「カケスが覚えるくらいだからサシバがいるんだよ」
 そう言ってなぐさめました。

 鳥を見ながら歩いていたら頭上すぐ上を猛禽類が通過しました。
 探鳥会ご一行ビックリ。

 尾が細くて長く見えたのでハイタカだろうということになりました。

 探鳥会ご一行が石碑のある広場を歩いていたとき、急にあたりが賑やかになりました。

 カアカアカアカア!
 キュー!

 今の鳴き声は何!?と顔を見合わせるご一行。
 キューというのは私がメモ帳に書いた音そのままです。

 猛禽類の鳴き声に詳しい人はこの時3人いました。
 「オオタカっぽいような」
 「まさか、カケスの鳴き真似?」

 しばらくするとカラスの威嚇が止みました。
 なので、カケスの鳴き真似は無いだろう、ということになりました。

 猛禽類の鳴き声にパッと反応できる3人が3人とも「オオタカっぽい」と言いました。
 そこで「オオタカだろう」ということになりました。

 「あー、正解が分からないと気持ち悪い」

 その人はあとで藪の中を降りて声の主を探し出し、カメラで撮影したものをみんなに見せてくれました。
 白いおなかに翼は濃い灰色で、オオタカ成鳥に見えました。

松の実を探している?
カケス

3につづく。


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