みんなハヤブサが好き 探鳥会レポート<G森編>2/3話 2024年3月
先日、ニコ支部T分会の探鳥会に参加しました。
場所はG森で、森、芝生広場、美術館や博物館があるような公共施設です。
バードハウスのMさんが、木の上の白い物を指して言いました。
「あれ、ゴミ袋かね」
初心者の皆さんは一生懸命、白い物を見ていました。
歩いているうちに角度が変わって、それは鳥に見えるようになりました。
参加者のひとりが
「鳥でしたよ!」
嬉しそうに報告していたのを見て、Mさんは苦笑ぎみ。
「わざと言ったんだよ」
探鳥会ご一行は施設を出て、すぐ近くを流れるI川まで進みました。
スコープが設置してありました。
見終わった人に何が見えるのか聞いたところ
「カワウ」
「カワウ!?」
せっかくなので「貴重な1羽ですね」と言って覗かせてもらってきました。
探鳥会で見た鳥が、1種類増えました。
セグロセキレイが飛んで、ホバリングするようにその場で2回羽ばたいて、それから飛び去りました。
近くにいたスコープ隊のJさんが「今のはエサをとった」と言いました。
「フライングキャッチですか?」
「普通なら真っ直ぐに飛ぶけど、エサを途中でとった」
「その場で羽ばたくみたいにしましたよね」
今まで何度も見ていたと思うのですけど、エサを取っていると思いながら見ていませんでした。
飛びながらエサを取るというのは知識として知っていたけれど、頭の中でパズルのようにはまった感じがしました。
鳥はやっぱりすごくて面白い。
近くの梅林で
「ジョウビタキ!」
という声がしました。
見てみると、確かに鳥がいましたが、顔をまったく見せてくれないまま飛び去りました。
先頭は川に沿って歩き始めました。
施設を出て、横断歩道に出ました。
「ここ、前は信号があったよね?」
「え、覚えてない」
試しに手を挙げたら、車が止まってくれたので、探鳥会ご一行は大急ぎで道を渡りました。
前回は道を渡るのに苦労した覚えがないので、信号機があったかも。
少し先を歩いていた人たちが大きな仕草で呼んでいました。
「早く早く!」
「ハヤブサ!」
手を振って、すごく必死で呼んでくれています。
信号を渡ったばかりの参加者は大慌てで駆け寄りました。
スコープ隊がスコープという望遠鏡を合わせてくれたので覗かせてもらいました。
近くの鉄塔のいちばん上に、ハヤブサらしき姿。
「おぉー」
さっそくカメラを構えて撮影したところ、ハヤブサは風見鶏のようにくるりんと横を向きました。
すぐ隣にいた人が
「あれって、デコイじゃない?」
「え?」
「えぇー?」
ハヤブサに歓喜した参加者、ガックリ・・・
とぼとぼとその先にある貯水池に向かいました。
3につづく。
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