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霧のむこうの青い鳥 探鳥会レポート<奥S湖編>1/2話 2024年5月

 先日、ゆる支部の平日探鳥会に参加してきました。
 場所は奥S湖です。

 この日の天気予報は朝から大雨でした。
 探鳥会はきっと中止でしょう。

 せっかく休暇を取ったし、他に行くところもないので、現地に向かいました。

 私が着いたとき、駐車場には当番の役員さんと常連のSさんがいました。

 役員のMさんは
 「何で来るんだよ、中止にしようと思ったのに」
 と、わざとワルぶって言いました。

 曇っていましたが、雨は降っていませんでした。
 白い空は少し明るくて、しばらく天気が持ちそうです。

 「ほら、来たよ」

 確かに車のエンジン音が聞こえました。
 それは坂道を車がエンジンの限界まで頑張ってあがってきた音でした。

 板に挟んだ受付用紙が回ってきて、そこに記名をしました。
 思いがけず探鳥会をやる様子だったので、車に戻って急いで準備をしました。

 集まったのは総勢6名。

 「じゃあ、行きましょうか」
 ということで、あいさつもなにもなく歩き始めました。 

 奥S湖はダム湖です。

 風もなく、波も立たず、鏡のような水面に対岸の岸が逆さまに映っていました。

 たまに頭上を飛ぶのはキジバトでした。
 すぐに木の陰に隠れてしまうので、空を飛ぶのが見えるばかりです。

 前を歩いている人が鳥の鳴き声に気がつきました。
 遅れて私の耳にも鳴き声が聞こえてきました。

 目ざとい人が指した木の上にいたのは、オオルリ。

オオルリ
霧のむこうの青い鳥

 オオルリを見られたので大満足の探鳥会ご一行ですが、少し歩いた先でまたオオルリを見つけました。

 役員のSさんが
 「こっちから聞こえる」
 大きな木の周りをぐるりと歩き、立ち止まって
 「あ、いた」

 鳴き声のする方向を正確にたどることができれば、こんなに簡単に鳥が見つけられるのかと思いました。
 すごい技です。

 平日探鳥会常連のSさんが「わからない」と言ったので、みんなで場所を教えました。
 人数が少ないから待遇が厚いです。

 それに、せっかくなら全員でオオルリを見たいです。

 「いた、わかった!」

 その声に安堵して、探鳥会ご一行は先に進みました。

木の枝の中にいて
見つけにくかったオオルリ

 ダムの中の水没林を見て、さらに先に進みました。

水没林

2につづく。


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