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鳥の群れと撮れない私 探鳥会レポート<Sダム・T原編>2/2話 2023年10月

 先日、ゆる支部の平日探鳥会に参加してきました。

 SダムからT原に移動しました。
 駐車場はないので道路脇に車を停めました。

 葉が赤~茶色に色づき、ススキが揺れているような山里です。

 探鳥会ご一行は畑の作物を見ながら、標高の高いところでしかとれない作物をチェックしていました。
 アーチのように立っている金具の間から垂れ下がっているのは大きな豆のさやでした。

 「これは花豆、標高の高いところでしかとれないやつ」
 「豆が大きくて煮るのが大変だからうちは煮てあるのを買う」

 この会話を聞いて、私も煮た花豆の缶詰をおみやげに買おうと決めたのでした(笑)

 畑の間を通って、その奥にある林へ。

 後ろを歩いている役員から注意の声が上がりました。
 「Nさん、罠にかからないよう、気をつけて」

 ちょうど参加者のNさんは「罠に注意」の看板周辺を歩いていました。

 Nさんは子どもたちに自然保護を教える指導員をやっていて、自然に詳しいのですが、罠を使った狩りをやるハンターでもあります。

 Nさんは近くの木を指して言いました。
 「ここ、クマの爪痕があります」

 参加者、ザワッ。

 爪痕から見える木の中は新鮮な色をしていました。
 「まだ新しいね……」

 あちこちに「罠に注意」というラミネート加工した看板がぶら下がっていました。
 その周辺をきょろきょろするとワイヤーが見えるのでした。

 Nさんによると動物が土手をジャンプして飛び越えて着地するところを選んで罠が仕掛けてあるとのことでした。

 探鳥会ご一行はドキドキしながら先に進みました。

 茂みから声高らかに鳴いているのは外来鳥のガビチョウでした。
 林の中に鳥が移動しているのが見えましたが、ガビチョウかもということになりました。

 しばらく歩くと牧草を育てている草原に出ました。
 ここで少し休憩です。

 探鳥会ご一行が歩いてきた後ろにある林から、勢いよく飛び出してきた鳥がいました。
 「あっ、飛んでる」
 「あれはノスリでしょう!」

 ノスリは低空飛行で牧草畑を横切り、向かいにある林に突っ込んで、見えなくなりました。
 「ノスリは野を擦るように飛ぶからノスリっていうんですよね」
 自然のことに詳しいNさんが教えてくれました。

 牧草地から用水路沿いに歩きました。

 探鳥会ご一行は木に生えているキノコを見たり、赤い実をつついてみたり。

 いかにもおいしそうな赤い実だけど
 「この時期に残っているんだから、おいしくないんだろうね」
 そう言い合いました。

 用水路付近の藪の中から小さな鳥が飛び立ちました。

 近くの背の高い木に逃げたのはカシラダカやホオジロでした。
 藪から藪へ逃げたのはコガラでした。

 探鳥会ご一行は車を停めたところに戻りました。

 ここで鳥合わせを行うことになりました。
 鳥合わせとは探鳥会で確認できた鳥を確認し合う作業です。

 「ノスリ、いましたね」
 「カシラダカ、いましたね」
 「ホオジロ、いましたね」

 次回探鳥会のお知らせがあって、解散となりました。
 周囲の方にお礼を言って帰路につきました。

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