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蚤の市とモンマルトル(2023年8月)

 パリ後半に、プライベートガイドさんを頼みました。ガイドブックを見ていて、クリニャンクールの蚤の市にも行ってみたいなあと思ったからです。クリニャンクールはパリの中心部から少し離れていて、初パリの私が一人で行くには、ハードルが高かったのです。

こちらもベルトラさんで頼みました。

 プライベートアテンドというもので、行きたい場所と時間を伝えると、プランを練って提案してくれます。
 今回は、10時〜14時で、クリニャンクールの蚤の市とモンマルトルに行きたい旨を伝えました。 4時間で4万円と、かなり高額でしたが、せっかくだからと奮発しました。

 当日は、10時にホテルのロビーで待ち合わせ。担当の方は、にこやかで穏やかな女性でした。ジャンヌダルク好きということで、ジャンヌダルクの話になるとめちゃくちゃ熱く語ってくれました。

蚤の市

 雨がぱらついていたので、先に蚤の市から行くことになりました。蚤の市のあるクリニャンクールまでは地下鉄を乗り継いで行くことができます。
 途中までは順調でした。ところが、乗り換える予定だった地下鉄が工事のため走っていないというハプニングが。そこで、急きょ近くの駅で降りて、後は歩いて行くことになりました。

 フランスの地下鉄が、工事やストライキのために運休することは、少なからずあることのようです。この時ばかりは、ガイドさんと一緒でよかった、と心の底から思いました。

 本物の(?)蚤の市の手前に、いわゆるバッタものを売る市が広がっていました。ガイドさんによると、移民してきた方たちが中心に店を開いているそうです。
 やたらとiPhoneの箱を見せて勧めてきますが、正規品かどうかは謎とのこと。また、スーパーによくあるカートの上にドラム缶を置いて、その上でトウモロコシを焼いて売っている人もいました。
 全体的に雑多で怪しげな雰囲気でしたが、こういう生活もあるのだなあと、興味深かったです。生活力というか、生きぬく力強さを感じました。

 バッタもの市をぬけると、いよいよクリニャンクールの蚤の市です。こちらは落ち着いた雰囲気でした。8月は夏のバカンスに出かけている店主も多く、開いているのは7割くらいでした。
 店によって売っている物はさまざま。小物があふれかえっている店もあれば、ビンテージ服やポスター、レコード、家具、食器、シャンデリア、絵画をあつかっている店も。
 小物の店には、セルロイドの人形のうでだけ、とか、目だけ、とかがやたらとあったり。中身を使い終わった後のチューブが山積みになっていたり。絵画の店には、一般家庭には入らないだろうというくらい大きな絵が売られていたり。不思議空間でした。

 特にビンテージ物には詳しくないのですが、記念として食器の店でカキ皿を買いました。50ユーロでした。高すぎたのかお得だったのか分かりません。でも、気に入っているから無問題です。

家で生ガキは食べないので、カキフライを乗せて楽しんでいます。

モンマルトル

 12時ごろ、モンマルトルのサクレクール寺院に移動。地下鉄が止まったままだったので、こちらも歩いて行きました。
 サクレクールは丘の上にあります。一人だと迷ってしまいそうな裏通りにある坂や階段を、ガイドさんに導かれながらのぼって行きました。ちょうど建物の裏側からアプローチする形になり、人が少なくて、写真を撮るには穴場でした。

 正面に回ると、人、人、人…。まずは中に入ろうと、入場列にならびました。
 15分ほど待って、中へ。内部は薄暗くて落ち着いた雰囲気。太陽の光がステンドグラス越しに差し込んでおり、床に淡いカラフルな光の模様を作っていました。ジャンヌダルクのステンドグラスやモザイク画も多く、ガイドさんが一つ一つ丁寧に説明してくれました。

 サクレクール寺院の後は、近くの「ラ・メゾン・ローズ」というレストランでフレンチの昼食。メインのお肉も良かったのですが、前菜に出てきたフムスが気に入りました。
 フムスとは、豆をペースト状にしたものです。オリーブオイルで味付けされており、今回はフォカッチャにつけて食べました。豆なので、ヘルシーです。また、ベジタリアンの方々も食べられるので、人気があるそうです。

 昼食を食べ終わったのが14時頃。ガイドさんとの契約が14時までだったので、ホテル近くまで地下鉄で一緒に戻って、お別れしました。

 この日のモンマルトルは駆け足で周ったので、次の日にまた一人で行きました。
 ジュテームの壁やゴッホの家、ル・ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットというダンスホールなど、有名な場所を一通り周り、テルトル広場で絵を買って満足して帰ってきました。
 気になった所には何度も行ける、これこそ一人旅の自由さであり、醍醐味ですね。

テルトル広場で購入した絵。素敵な女性のアーティストさんでした。


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