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【感謝しかありません】給食の謎 日本人の食生活の礎を探る

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Audible先週の新規タイトルで、一番気になっていた「給食の謎」タイトル追加日に全部読んでしまいました。
著者の松丸奨さんは実際に都内の学校で管理栄養士さんとして従事されていたということで、現場で働かれていたときの苦労話等、とても興味深く読んだのですが、もうこの本を読み終えたときは
感謝しかありません、という気持ちでした。


安全な給食を作るための仕組みがすごい

給食を作る過程のイメージとしては、「給食のおばちゃん」(失礼すみません)が木のしゃもじで大鍋をぐるぐる混ぜているイメージしかないのですが、作っている過程で食材が無駄な動きをする、人が無駄な動きをすること食中毒のリスクを減らす(なくす)目的があるそうです。また、家庭では効率よくやるために、調理しながら後片付けをやると思うのですが、それも衛生上禁止、すべての調理が終わってからの片付け、と決まりがあるそうです。
給食を家庭の調理の延長と考えてはいけないのですね。(知っている人にとっては当たり前でしょうけど店)

食材・栄養・予算を考えての献立がすごい

取る栄養素や食材の量に加えて、集めた給食費以上の予算はかけられないわけで、バランスを考えた献立を考えられているのが、すごいですね。。
また、考えて作っても食べてもらえないと意味がない、そうで子供が苦手な野菜でも、いろいろな味を一緒に味わえるように、小さめに切るといった工夫をされているそうです。(イメージはスプーンにすべての野菜が乗っかる大きさだそう)大人目線で歯ごたえのあるような切り方ばかりしていた私、反省しました。。その日のしめじはみじん切りにしました。

予算についても、足りなくなっても余ってもだめ、だそうで切り詰めていきながら、余ったときには3月で調整されるそうです。
娘の通う小学校の3月の給食が「やたら豪華だな。。。」と思っていたのですが、予算の調整だったのかもしれません。

情熱がすごい

著者の松丸奨さんは「給食甲子園」で江戸野菜をつかったメニューで優勝された方だそうで、高級料亭しか卸していない江戸野菜を育てている農家さんに草むしりからお手伝いをして、学校に安価に納入してもらったり、池袋の学校の担当になった際はお店に負けないくらいのラーメンを作ったり。。。と本当に情熱を持って給食に取り組まれている方で、Audibleで聴きながら「えっ!」と声を出してしまいました。
文中に「給食は子供に対して大人がどれだけ大切に思っているか」(たぶん)という物差しである、と書かれていて、なるほど!と思いながら、
私のまちの給食を支えてくださっている方に感謝したのでした。

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