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お爺さんとのポカポカ時間

土砂降りの雨の中、仕事帰りにショッピングモールに寄る。

花柄のおニュー傘をさしたくて、わざわざちょっと遠くに停め、傘を差しながら歩いていた。

ショッピングモールの入り口で傘をビニールに入れようとしたら、ハットをかぶりスーツを着ていたお爺さん(多分電車で来ていた)が
傘のビニールを捨てる場所が分からず一人困っていた。

他のゴミを捨てないように傘のビニール袋を捨てる穴が作られ小さくなっていた。

《大丈夫ですか?》
と声をかけ、教えてあげ少し雑談、お爺さんは笑っていて、私も話しながら笑った。

その瞬間オレンジ色の柔らかい何かに包まれた様な懐かしい感覚がした。

昔はよく困っている人だけで無く、挨拶したり声かけしたりを当たり前にしていた。
そうするように親や先生に教えられていた。
親切にしたり、譲り合いは当たり前だった。

最近は世の中色々あり、自身では気づかぬうちに知らない人とは気軽に声を掛け合わなくなったんだなぁ。と感じた。

コロナもあり距離が離れたせいで余計そうなったのかもしれないし、地域性もあるけど何だか心がふわっと温かくなった。

大好きなスピッツの新曲の《美しい鰭》という曲の中にも

《優しくなった世界をまだ描いていきたいから》と素敵な歌詞を見つけて心が弾んだ。

皆、優しくしあおうぜ~🌼
心温かくなり、自分に返ってくるぜ~🌼

そんな素敵な事を数分でお爺さんは思い出させてくれました。

土砂降りの中、無事に帰れたかしら。
元気でね。お爺さん。

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