旅行の楽しみ方は人それぞれ

旅行には色々な楽しみ方がありますね。私の場合、景色を見るなどの一般的な楽しみ方のほかに、スーパーの品ぞろえ、田畑と作物、バス停の時刻表などをみて楽しんでいます。

初めて出かける場所では、パンフレットや観光情報サイトなどで紹介される名所を巡るのが一般的ですね。若者の皆さんは、インスタで検索をして、綺麗な写真が撮れる場所を探してから出かけることもあると聞きました。

私の場合、観光地としての魅力に加えて、普段住んでいる地域との違いや共通点を探すのが好きです。

宿泊先にチェックインしてから、時間があれば現地のローカルなスーパーや個人商店に買い物に行きます。そこに住んでいる人が、普段どんな買い物をしているのか想像できるからです。肉や魚、野菜の品ぞろえ、お酒の種類、調味料など、色々な違いを見つけることができます。

次に、田畑とそこで作られる作物も興味深いです。バスや鉄道で移動していても、「小麦の収穫時期だー」、「ビニールハウスに花がいっぱいだー」などと感激しながら写真を撮ります。平地なのに畑が広がっていると、水はけがよくて水田にならないのかなどと理由を考えます。

さらに、バス停の時刻表を見かけたら写真を撮ります。何時間に一本の頻度で走っているのかといったことや、バスの行き先(主要駅や市役所、港など)などを確認します。見る前に本数を想像して、実際に見て「思ったよりたくさん走っているな」などと答え合わせをするのも楽しいです。

こうしたことを色々な場所で続けていると、地域性の相対化ができるようになります。それは、数値化できること(バスの本数や人口)、数値化できないこと(食文化や農作物)の両方があって、色々な地域を巡るなかで自分の中にものさしができていきます。このものさしが、地理(地:土地の、理:ことわり)を読み取る支えとなって、私たちの旅行を何倍も楽しいものにしてくれます。

皆さんも、地域の文脈を読み取って、観光に+αをしてみませんか。

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