そのあさ、さ。

それは、毎日必ずやって来る。

この朝達。

毎日。毎日。毎日。毎日。毎日。毎日。毎日。毎日。毎日。

あのすごい自然災害が起こった日の朝も。

あの大変な革命が成った日の朝も。

あのとてつもない事故が起きた日の朝も。

夜をするっと、夜をまるっと騙して擦り抜けて、そっとやって来た朝さ。

それは、あの物凄く暑い日だった日の朝だ。

それは、あの寒くて凍える日だった日の朝の事。

それは、とても異常だって言われた日の朝なのさ。

夕暮れの先の先から、うまく騙し抜けてかわしてやって来た夕暮れの先の朝は、

いいことが一つもなかった日の朝だった。

つらい事が一日中おこった日の朝なのさ。

自分が一つだって認めてもらえなかった日の朝でした。


そう、それは、あなたをうしなってしまった日の朝のコト。


同じように、太陽はやってきて。

同じように、太陽は大地を緩めて。

同じように、太陽は朝の香りの針をうまく刺す。

星に帰ってしまった、あなた。

だ、けど。

あなたに出会えた日の朝も。

あなたと幸せに過ごした朝も。

あなたが私のところにきてくれた日の朝も。


あなたと過ごした、何事もない穏やかな日々の朝。

やって来てくれたのさ。

その朝は。

いつもの何気ない顔をしてね。

そんなそぶりを、ひとつもわたしには見せないようにして。




ひとまずストックがなくなりましたので これにて少しお休みいたします。 また書き貯まったら帰ってきます。 ぜひ他の物語も読んでもらえると嬉しいです。 よろしくお願いいたします。 わんわん