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缶詰

長いこと保存がきく。だから買っておきながらも手を付けない。

彼は私の気持ちを知っている。そのうえで、この関係を続けている。

彼女いわく、彼にはその自信がないそうだ。

私にはもっといい相手がいる。彼はそんなことを吐露していた。

未だに私は缶詰の中。

誰かが開けてくれるのを待っている。

きっと彼は開ける勇気がない。怪我をする可能性を恐れているのだ。

美味しいご飯を食べます。