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真っ白だったり、虹色だったり、それもこれも山やね(北ア上高地、霞沢岳)

山にかかっていた雲が、えっ!あれれ、虹色に。

9月初めの上高地、山から太陽が顔を出す直前でした。
東の空が見渡せる、仕事場から20分ほどの場所。
忙しい朝の時間、日頃はなかなか来られないのですが、この日は訳あって双眼鏡を携えて来たのです。
(上高地温泉ホテル前の河畔は空が広い!)

見たかったのは霞沢岳の頂上稜線。

というのも、その数日前、台風がもたついているすきをぬって、頂上手前のK1(ケーワン)ピークまで登ったものの、真っ白な雲の中でなんにも見えなかったのです。

霞沢岳K1ピークから一旦急下降して
頂上へ登り返す(はずの)登山道……真っ白

だけど、徳本峠へ下る途中何度も振り返っていたら、雲の切れ間からポコンと頭ひとつ飛び出した、なんとも存在感のあるK1ピークが姿を現したのでした。
たしかに、ピークへ最後の登りはかなり急だったし、その先も急に下っていたから、とんがった山容に納得。

そういうわけで、K1ピークのとんがり具合を上高地の平から確かめたくなって、たまたまその朝出かけたのでした。

虹色にきらめく雲、不意にこういう一瞬に出会えるから、また山へ、自然の中へと歩いて行くのかもしれません。

中央・ススキの上のとんがった山(またはその左奥?)がK1ピークのようです
左・六百山から日が昇る  右・雲の下が霞沢岳頂上

[記録ノート]
9月初め、前日徳本峠にテント泊。K1までどっしり楽しい山歩きでした。

濡れた木の根やぬかるみも多め、所々で虫にたかられ、そして行き先は真っ白、登っては下り、登っては下り、いつになったらK1に着くの?と、気持ちのスタミナも消耗。
北ア南部のこの辺りにしては整備が控えめの細い登山道にも味わいがありました。