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複数プラットフォームをまたぐ際の価格決定方法(2/3)

おはようございます!

昨日の記事の続きです。まずはこちらの記事から読んでいただくと今回の内容の前提がわかります。


珍貝が犯した間違った軌道修正

僕がやってしまったのは以下の方法です。

10000円プランの入会金額を初月30%オフの6000円に設定した

これは初期段階で絶対にやってはいけないことだと考えています。安売りをすること自体否定はしませんが、ここでやっているのはただ単に入会する人を増やしたいがための表面的な安売りに過ぎないから最悪なのです

これをやってしまうと何が起こるのかというと、「表面的な入会」が増えます。大して投稿内容も見てないのに「とりあえず安くなってるから入ってみよう」と判断して入会する人が現れるのです。

どんなキッカケであれ入会者が増えるならいいじゃないか、と思う方もいるかもしれません。しかし、この場合は非常によくない増え方と断言できます。初月割引は基本的に初月だけ楽しんで解約される率が非常に高いのです。特に元の月額が高い&割引率が高いという条件が重なると「初月に安く動画を見まくって更新せずに退会しよう」という行為が非常にやりやすくなってしまいます

もちろん初月割引で加入のハードルが下がり、実際にプランを体験してみた結果そのまま継続してくださる方も一定数現れるでしょうが、どん何頑張っても一定数は解約が出てしまう。しかも最悪なのは表面上プラン加入数が増えて収益も上がるので「お、順調に収益伸びてる!」と勘違いしてしまうことです(この後大量解約に苦しむ未来が確約されているにもかかわらず…)。

見せかけだけの収益倍増に騙されるな


2月→3月は5倍、3月→4月もほぼ倍に収益が伸びています。この時僕は心の中でガッツポーズを取っていました。「どんなもんだ!俺はmyfansでも成果出せるんだ!単品でもサブスクでも攻略は楽勝!」と。完全に調子乗ってましたね。

3月に伸びた理由は前の章で書いた通り、初月大幅割引を敢行したからです。では4月に伸びた理由は何か?それは4月末で初月割引を終了&公開期限の短い限定動画を単品販売で投稿する期間限定割引の要素も加えた施策を講じたのです

期間限定割引はユーザーの購入決定にかなり強い影響を及ぼします。特に期間終了直前には滑り込みの課金が発生します。そのおかげもあって4月は月の売上40万にまで伸びたのです。

しかし残念ながらこんな数字は見せかけだけでこの後の凋落は確定しています。僕はあろうことか目の前の数字を伸ばすことだけに躍起になり過ぎて短期利益の追求に終始してしまっていたのです

この後の売上がどうなるかは言わずもがなです。

低迷低迷低迷…地獄

全く収益が上がりません。それどころか下降線を辿るという最悪の推移。

4月→5月は約半分ほどに収益が落ち、5月→6月も回復の兆しはなく微減。プラン加入者数とプランでの収益が特に減少していっています。

原因はここまでの流れで予想はついていると思いますが、プラン新規入会がピタッと止まり、プラン退会者が相次ぎました。確か30数名ほどいたところから10数名程度まで激減してしまいました。先月課金してくれたのは割引が終わるから「損したくない!」っていう危機感からつい課金してしまっただけで、僕の動画視聴のために月1万も払おうなんて人はほとんど存在しなかったのです。

この時ばかりは身体も精神も著しく変調をきたしました。吐き気が止まらない、食欲が湧かない、胃がキリキリ痛む、腸もなんか変な感じがする、動悸が頻繁に起こる、不安で仕事が手につかない。最悪です。

別に更新をサボっていたわけではないのです。FC2の頃に編集した動画ストックが多くあり、5月は毎日のように必ずプラン加入者向け動画を投稿していました。長編の本編動画、特典動画、長編サンプル動画、オフショット写真など、バリエーションに富んだ投稿を毎日必死に手を動かして行っていました。

しかし全くと言っていいほどフォロワーさんからの反応はなし。新規流入はなし。たまにくる通知は「⚪︎⚪︎さんがスタンダードプランを解約しました」ばかり。

「プランの割引を解除した翌月だからちょっと反動が大きかっただけ。きっと下げ幅はここが底辺。来月も地道にちゃんと動画更新すれば有料プラン加入者はまた増えてくるはず」

そう信じて6月も引き続き毎日投稿を継続。この頃にはXでの宣伝ポストも追加して宣伝体制も強化しました。毎日毎日動画のアップロード作業と動画の書き出しに明け暮れ、必死に売上向上を目指しました。

FC2に至っては6月は完全に放置状態。新作動画を出すことはあきらめ、myfansの運営に専念しました。

その結果がアレです。努力の甲斐なく収益は下がってしまいました。サボってもいないし動画のクオリティは悪くない、宣伝動画だって問題ないはずなのに何故か誰も課金してくれない。

全盛期はFC2だけで月200万以上あった収益はこの時myfansとFC2両方合わせて50万程度にまで大幅減少していました。毎日休みなしで労力を投下していた上に撮影もこなしていたため収益は大幅赤字。銀行に預けているキャッシュもみるみるうちに目減りし、正直このまま同じような状況が続くと事業の継続が不可能になってしまうレベルにまで追い詰めれらていました。

もはや絶対絶命の大ピンチのなったこのタイミングである「起死回生の一手」を打つことに成功するのです。

次回に続きます

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